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16週でまさかの双子が判明!管理入院を経て帝王切開

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通常、早ければ8週の心音確認の頃には双子だと解るそうです。ですが、私の場合は双子が判明したのは16週。5ヶ月の安定期に入ってからでした。妊娠がわかって以降ずっと単胎(1人)だと思って過ごしてきたので、ゼクシィBabyやインターネットなどで多胎妊娠のリスクに関する記事を目にしても「双子の人は初期から絶対安静だし、出産も大変そうだなぁ…」とぼんやり思う程度だった私。

 

5ヶ月に入って、初めての経腹(お腹の上から)エコー。どんな風に見えるかな、ベビーは成長してるかな、さすがに性別はまだかなぁ、とワクワクしながら待っていたら

「あれっ…?」と言って、担当の女医さんが黙ってしまいました。

「えっ、なになに?まさかベビーに何か…?」私も主人も、顔面蒼白。

そのまま先生が無言でエコーの手を動かすと、私にもはっきり見えました。赤ちゃんの影から…赤ちゃんがもう一人!

「2人いますね…」

えー!嘘でしょ???

私はあまりの驚きで、今まで流し読みしていた双子のリスクが急にぐるぐる頭を回って半泣きに。先生も「今まで見逃してごめんね」とひたすら謝り、そんな様子を察した主人が…

「大丈夫だよ。双子ってさ、いっぺんに2人じゃん。愛情が半分になったらまずいから、2倍愛せる夫婦のもとにしかやってこないんだよ!」

ポエマーか!!と思わずツッコみましたが、私も先生も笑顔に。この言葉にかなり救われて、前向きになれました。その後は、片方の赤ちゃんが小さめだったため多胎妊娠で有名な大きな医療センターに転院となり要経過観察になりました。

 

母体の体重管理、安静、胎児それぞれの成長や羊水量など、双子妊娠は事前の知識以上に大変なことが多くありました。安定期に入ったらやろうと思っていた憧れのマタニティヨガなどもできず、毎週健診の日々。また、妊娠後期には腰痛・恥骨痛がひどくなり、夜寝るときは上を向いても横を向いても苦しくてなかなか睡眠がとれませんでした。

ずんずん大きくなるお腹はいつか破裂するのでは…とさえ思いましたが、2人別々に動く胎動はとっても不思議で、愛おしく思えました。7ヶ月頃にはスーパーなどで「そろそろ予定日?」と声をかけられるようになり、8ヶ月頃には道行く人が避けたり、2度見されるようになりました。9ヶ月に入ってから撮影したマタニティフォトは、とっても良い記念です。

 

予定日の2ヶ月前にはついに管理入院となって、雪が降る中ずっと病院で過ごしました。同じ病室にも双子妊婦さんがいて、お互いの悩みを共有して楽しく過ごす事ができました。

いざ、出産はというと…

ある日、日課のエコー検査をしていると先生が「片方ちゃんの成長がゆっくりになってきてるね。…よし、今週中に産みましょう!」えっ、3日後??そんな急に?!こうしてドタバタで決まった36週ちょうどの日に、帝王切開で双子を出産しました。入院して容態を細かく観察していたからこそ、最適なタイミングで出産できたのかなと思います。

 

出産後、双子は体重が増えるまで約1ヶ月半NICUに入院しました。いちどNICUの入院費用の明細を見せてもらったのですが…1ヶ月で1人当たり約250万円!!これがほぼ全額、国の補助で支払われるので、本当にありがたいことだと思いました。

 

双子妊娠となると、リスクや不安もとっても増えると思います。そのぶん病院の人たちや家族がフォローしてくれるし、同じ境遇の友達ができて支えになりました。なかなか望んでもできない体験ですので、ぜひベビーに会えるまでの日々も大切にして欲しいと思います。…産まれたら、懐かしむ余裕もなかなかなくなりますからね…!

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