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昔ながらの『腹帯』のススメ by 前川さなえ

日本には、多産で安産の犬にあやかって 『戌の日に安産祈願のお参りをして腹帯を巻く』という帯祝いの風習がありますね。

 

私はそういうならわしとか儀式とかが大好物なので、 しっかり妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に腹帯を巻き始めました。

 

腹帯にもコルセットタイプやガードルタイプなど、 メーカーから便利なグッズがたくさん販売されていますが、 私は昔ながらの岩田帯を選びました。

岩田帯は、言ってしまえばただの長い1本のさらしです。

この一反分の長い長い布を腹にぐるぐると巻き付けていくので、 ベルトやマジックタイプの腹帯に比べるとやはり大変です。

でも私はどうしても「昔ながら」に弱い!

 

しかし毎日巻くものなので、洗濯機で洗えてすぐに乾くというメリットもあります。

私は洗い替え用と2本用意しました。

 

いつもへその左下あたりから巻き始めるのですが、 同じ所から巻き始めてるのに巻き終わりがだんだん微妙に変わっていって

「おなかまわりが大きくなってる!」

と実感できたり。

 

さてこの岩田帯の巻き方ですが、 腹に巻く前にまずは巻きやすいように帯をセットする必要があります。

個人的には腹に巻くのは苦じゃなかったけどこのセット作業が地味にめんどくさかった!

 

腹に巻く際、さらしは幅が半分の状態に折って使うのですが、 その半分に折ったさらしをくるくるとロール状にしておくのです。

1反分を巻ききるとけっこうな直径の円筒形ができあがります。 カットする前のバームクーヘンを想像してください。

 

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 そのバームクーヘンを腹にあてがって、転がしていくように巻き付けていくのですが、単純にぐるぐるーと巻いていけばいいわけでなくて、 巻き始めから徐々に上方向へズラしていきつつ、腹のカーブに沿って さらしを折り返しつつ、ゆるまないように細心の注意をはらいつつ…で、 最初はやっぱり一人では巻けませんでした…!

 

背中側をおとうさんに抑えてもらったり、電話で母に聞いたり、 鏡を見ながら微調整したりと初日こそ悪戦苦闘しましたが、 すぐに慣れて3日もすれば何も考えずに巻けるようになりました!

きちんと巻けていれば巻き終わりに安全ピンとか使わなくても 折り込むだけでしっかり留まります!

 

どちらかといえば不便な岩田帯に抵抗がなかったのには、私が着物が好きで普段からよく帯を巻いているのが関係しているのかもしれないと思いました。

着物の帯は腹というより腰に巻く感覚ですが、着付ける際、 帯は広げたままの状態で、自分の方が回ります。

 

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このやり方で巻けば、セット作業しなくて済むんじゃね?と思った私は、 一度床に垂らしたままの岩田帯を、自分が回りながら巻いてみました。

結果。

つわり真っ最中だったため、ぐるぐる回転しているうちに…酔いました。

目の前がくらぁっとして、散乱した帯の上に立ちくらみ。

うーん、セット作業はやっぱり必要ですね…。

 

そんなこんなで大変なことも多い岩田帯ですが、単純に帯巻きを日課にすることで 「赤ちゃん守ってるう!」という意識が生まれ、テンションが上ります。

 

昔ながらの岩田帯、おススメです!

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著者:前川さなえ
年齢:34歳
子どもの年齢:8歳と6歳

2003年結婚と同時にフリーのイラストレーターに。 長男妊娠時、お腹が日々大きくなっていくのがうれしくて ブログを始め、現在も奮闘真っ只中の育児ネタを発信!

ブログ/ぷにんぷ妊婦~育児編~

書籍/ぷにんぷかあさん(マイナビ)

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