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「自制がきいてなかったので」と呆れられ…いつもネタにされる私の出産

「自制がきいてなかったので」

……この分娩室での助産師さんの言葉は、主人や実家の両親によくネタにされます。

ハイ、この言葉に私は今もこの先も、一生付きまとわれることになります。

もしかしたら永代末裔まで。

 

先に出産までの話を少し。

里帰り出産で33週で地元に帰りました。

地元では大きいお腹を抱えながら友達と会ったり、美味しいお店に行ったりと好き勝手をして過ごしました。

そりゃもう甘いもの、冷たいもの、生もの、妊婦に良くないからと我慢してきたものを、臨月にはいってからここぞとばかり食べまくりました。

不良妊婦というやつですね~。

でも、この時に散々好きなものを食べておいて本当に良かったと今でも思います!

子供が産まれてからの外食はなかなか難しいですからね。

 

出産予定日にお寿司を食べたことが余程嬉しかったのか、健診時に医師にぺらぺらと話してしまい「妊婦が生ものを食べて何かあったらどうするのか!」と怒られました。

でも不良妊婦はそれ位じゃへこたれません!

怒られた健診の帰りにはその足で海鮮丼を食べに行きました(笑)

 

臨月に入り健診の時に毎度先生に言われていた、「このお腹の張り具合からもう産まれそう。今日にでもくるよ!」という言葉は「産まれる産まれる詐欺」と主人に命名されるほど毎回言われました。

実際は、予定日プラス1週間での産声でした。

今考えると、お腹の我が子が私の食欲に気を遣ってくれたのだと思います。

あらゆるものを食べ尽くし、最後にどうしても食べたかったあの絶品ハンバーガー!

ハンバーガーを食べ、満足感で満たされていたその夜に陣痛がきましたからね~。

ずっと待ってくれていたのね♪

 

不良妊婦の食欲は陣痛が始まっても衰えないくらいでした。

まだ痛みを我慢できる程度の頃、入院の荷物の最終チェックも終わった直後にハーゲンダッツのアイスクリームを食べてましたからね(笑)

これを今食べておかなかったら気になって出産どころではない!

それ位の私の食欲♪

 

さてさて、陣痛が始まりいよいよ出産のお話です。

夜10時位になーんとなく、腰に違和感を感じ始めました。

ネットで前もって陣痛の情報を集めていたその通り、生理痛に似た痛み。

元々生理痛が結構あったほうなので、あ~この感覚~懐かしいなぁと懐かしみながら、食器洗いをしていました。

まだ本物の陣痛かどうかも分からないので家族にはこの時点では内緒に。

 

夜11時にとにかく布団に入る。陣痛てこんなものか、余裕かも♪

 

日付変わり0時位から腰の違和感から痛みに変わりました。

スマホにダウンロードしていた陣痛カウントのアプリを使い、カウントしてみるとこの10分間隔。

え、、、10分間隔の時点で産院に電話するように指示されていたけど、まだ痛みが始まったばかりだしどうしよう~。

もう少し様子をみることにしました。

 

1時の陣痛カウントアプリは8分間隔。

とにかく産院に連絡だけしておくことにして、電話するも「家が近いからお家でもっと頑張って~。5分間隔になるまで。寝れたら寝ておいてね。あっ、痛くて寝れないか、フフフ。」とドSの助産師さんから笑いながらの返答(笑)

 

2時の陣痛カウントアプリは6分間隔。

ここでやっと休日で実家に来ていた、隣で寝ている主人に報告。

しかもLINEで!

「キター!」とパンダが叫んでいるかわいいスタンプを連打しました(笑)

着信音で起きた主人は「今のうちに」とシャワーを浴びに行きました。

この頃は既にけっこうな痛みに。

産院から「どうですか~?」とゆるーい感じで連絡があっても、「もう少しお家で頑張りましょう」とドSな助産師さんの一言(泣)

 

3時。とうとう4分間隔なので産院に「いま行かないともう動けない」と助けを求めて連絡。ここでやっと入院のお許しが出ました!

 

4時。痛みで苦しみながら車に乗り、産院に到着。ここの産院、入院部屋が2階なのですがエレベーターがないのです。私はリングの貞子のようになりながら階段をはい上りました。

 

陣痛はずーっと常に痛いのでなく、痛みと痛みのない時間が交互にやってくるのです。その休憩時間、私はまだ余裕があり産院の朝食をパシャリと撮影したり、その朝食を堪能したりしていました。それが6時。

 

医師の診断では「まー産まれるのはお昼くらいですなっ」とのことで、この痛みをあと6時間も我慢するなんて想像するだけで気絶しそうでした。

 

8時。実家の母が産院に到着。ここから先は痛みのない休憩時間であっても、次にくる痛みを恐れるただの恐怖の時間。

主人は私の苦しみを和らげるために腰をグリグリと押さえてくれていました。

天然の我が母はそんな主人に気を遣ってか、「私が代わりますよ」と痛みの途中で無理矢理代わっちゃったのです!

こんな痛みの途中で代わられたらその瞬間はグリグリがなくなるわけで、私はキレて「途中で代わるなー!」と叫びました、、。

 

この頃から私は自制がきかなかったのです。

 

9時。またまた天然の母ネタです。主人と交代しながら腰をグリグリしてくれていたのですが、母の番の時に母がこれまた主人に気を遣ってか、「今日はムシムシしますね~」とどうでもいい話をし出したのです。それを聞いた私はまたキレて、痛みのない時に「痛みで苦しんでいる時に余計な話をしないで!」と叫びました。

 

はい、自制がどんどんきかなくなってました。

 

ここまでも大概痛かったのですが、出産までのあとの3時間は想像を遥かに越えたものでした。よく鼻からスイカを出す痛みと例えられたりしますが、経験をしたことがないのでよく分かりません(笑)

でも、何にも例えられないほどであるのは間違いないです。

産院の母親教室で医師からは「出産のときはお母さんの痛み以上に赤ちゃんの方が苦しいのですよ。」と教えられたので、その時は「陣痛がきたら私の母としての愛で我慢してみせるわ♪」なんて思ってました。

しかし実際には!「ぜーったい私の方が苦しい!」と心底思いました!

 

母親教室では、便意を感じてから陣痛室から分娩室に移動すると説明されていました。私は早く痛みから開放されたくて便意を一瞬感じただけで「●●●出るー!」て叫んだけど、その後は感じなかったのでもしかしたら本物の便意ではなかったかも。

でもこの一言で助産師さんは私を「分かった分かった」としょうがなさそうに陣痛室に引きずりながら連れて行ってくれました。

 

分娩室・・・この部屋でとうとうあの声が発せられるのです。

悶絶している私を見て医師が「まだ早いんじゃない?」との問いに助産師さんは「自制がきいてなかったので」と一言・・・。

悶絶してたけど、その一言ははっきりと聞こえましたから~泣泣

自制きいてないんだ私・・・。確かに自制きいてませんよ~。

 

陣痛室で5分で産まれたというか、無理矢理出し思わず「すっきりした~」が私の最初の一言。

ラマーズ法?呼吸?そんなもの無理無理!

その場で我が子を抱いた瞬間……痛みなんて吹っ飛びま~せんから!(笑)

でも嬉しくて愛しくて、立ち会いしてくれた主人と涙を流しました。

 

助産師さんの一言、主人曰くよくイライラする私らしいとのことでその後もずっとネタにされます。

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著者:あっこ

楽しくゆるーい子育てをしている30代半ば。

離乳食?面倒だしできるだけ先に延ばしたい(笑)

母乳育児?ミルク育児?拘りないけど楽な方でお願いします(笑)

これでも出産まではキャリアウーマンでハイヒールを履いてバリバリと働いていたのですよ~。

 

写真は、臨月に食べたパイケーキ。1人でワンホール食べました♪

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