離乳食も完了期になったからと言って、大人と同じものが食べられる訳ではなく、我が家では息子が食べられるものが多く、食卓に上がっていました。
それはなぜかというと、息子は食べ物にあまり興味がなく、食が細いうえに、自分が美味しいと納得したものしか食べてくれない少々、気難しいタイプ。そして何よりも喉越し命で、みそ汁に入ったねぎや三つ葉を舌で器用にはじき出し、ひと言「やだった」という有様。
さらに、カミカミがじゅうぶんにできていないのか、飲む込む前に喉にひっかかり、涙目になりながらゴホゴホと咳き込みます。食事中、何度も夫に「じいさんか」と突っ込まれ、「これが奥歯だよ。これでカミカミするんだよ」と教えられておりました。
幸い、夫はひき肉料理が好きだったので、水切りした豆腐や、えのきのみじん切り、お麩などを混ぜたやわらかハンバーグや、人参のみじん切り入りの鶏そぼろ、トマト入り麻婆豆腐、玉ねぎ、人参、セロリたっぷりのミートソースなどなど、どんなご飯でも、「かさ増し&ヘルシー料理」だと言って食べてくれました。
圧力鍋でやわらかく煮た鶏のホワイトシチューやビーフシチュー、カレーは息子用に味付けする前に取り出して、薄味に仕上げます。圧力鍋を使うと、どれも肉の原型がなくなるほどやわらかくなります。
圧力鍋で作る茶碗蒸しはつるんとなめらかで、息子の大のお気に入り。
また、サーモス社が販売しているシャトルシェフもフル活用。
加熱した調理鍋を保温容器に入れておくだけで、素材のおいしさを引き出し、やわらかく仕上げてくれます。
大根、にんじん、じゃがいもなどの根菜をやわらかく煮たみそ汁などが多くなりました。どれも極上のやわらか仕上げ。
でも、そんな毎日が1年ほど続くと夫とわたしは「やっぱり肉だよね!肉だけが食べたいよね!」「あごを使いたい!」といつの日からステーキや、ヒレカツ、唐揚げなどの肉が、憧れメニューとなっておりました。
食事作りは毎日のことなので、できるだけ家族で同じものを食べ合いたいと、息子と夫の料理は分けませんでした。別々に作ると手間もお金もかかりますしね!
そこでついに塩麹に醤油麹の出番です。
3〜4年前に一時ブームになったのを覚えておりますか?
迂闊にも冷蔵庫の奥に眠っておりました。
肉を半日麹に浸け込んでおくと、やわらかくジューシー。おまけに旨みもアップ。
息子用には小さくカットはしますが、カツだって、唐揚げだって、ステーキ、生姜焼きだって食べられるようになりました。
こうして、我が家に肉が無事に戻って参りました。
麹という、うれしい副産物をつけて。
お帰り、お肉ちゃん♪、ありがとう、麹ちゃん♪
ちなみに麹には豊富な酵素や栄養素がいっぱい。
塩麹や醤油麹は、調味料として使えるだけでなく、免疫力や代謝が上がり、腸内環境を整え、デトックス効果もあるとか。
我が家では塩の代わりに、手作りのドレッシングに入れたり、スープにも使っています。
塩味がまろやかになり、薄味で旨みアップ。
調味料が使える9〜11カ月以降の離乳食づくりにも活用できますね!
著者:Oeuf♥ウフ
年齢:38歳
子どもの年齢:3歳
仕事は料理の編集、ライター&スタイリング。趣味は一眼レフで料理写真の撮影。EOS KISS愛用中。最近では料理写真の撮影依頼もあってボルテージ急上昇♥。陶芸やパン作りもライフワークの一部。今は子育てが最優先で、ママにも子どもにも優しいスタバをこよなく愛す。二子玉、週3回〜と出没率高し。
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