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「ごめんね、赤ちゃん」「私は最低な母親」 夫にも言えない過食嘔吐の摂食障害、そして妊娠出産

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私は10年ほど前から、過食嘔吐を繰返す摂食障害を患っています。

このことは、今まで誰にも言ったことがありません。

もちろん主人にもです。


そんな私が結婚4年目で赤ちゃんを授かりました。

摂食障害を克服するまでは妊娠することは厳しいだろうと諦めていたのですが、そんなことはありませんでした。

私は驚きつつも主人と大喜び。

もちろんこの期に赤ちゃんのために過食嘔吐はやめよう、絶対にやめてやるという強い気持ちで妊娠生活に臨みました。


妊娠初期から安定期に入るまで私の妊娠生活は順調でした。

しかし、6ヶ月目の検診で先生に「ちょっと体重が増えすぎているね、次の健診まで体重増えないように気をつけて。なるべく運動するようにね。」と言われてしまったのです。

私自身、朝夕1時間のウォーキングに野菜中心の生活と体重管理は厳しくしてきたつもりです。

しかし、先生に言われた一言があまりにもショックだったのに加え、妊娠をしているから仕方がないとわかっていてもふくよかになる体型がどうしても許せず、私は徐々に嘔吐を繰返すようになっていました。

そして日ごとに食べる量まで増えてしまったのです。

やってはいけないという気持ちはもちろんありましたが、どうしてもやめられません。

私の意志が弱いと言われればそれまでです。

吐くたびにお腹の赤ちゃんに「ごめんね、こんなママでごめんね」と謝るばかり。

7ヶ月目の健診で先生に「おぉ頑張ったね。体重管理しっかりできているじゃないか、赤ちゃんも順調に大きくなってるよ。この調子でね。」と言われ、嘔吐の日々が続いた1ヶ月でも赤ちゃんは何事もなく成長しくれるのかとわかった私は安心してしまい、結局出産まで過食嘔吐を繰返してしまいました。


そんな私ですが、予定日より5日早く、2904グラムの五体満足、健康な女児を出産することができました。

最終的に増えた体重は8キロ。

産科の先生からすれば理想的な体重の増え方と言えるでしょうが、決して良い方法ではありません。

お腹の赤ちゃんを苦しめても自分の体重をキープしようだなんて誰が認めるでしょうか。

私もこんな自分を認めたくも許したくもありません。

でも、いけないとわかっているにも関らず過食嘔吐をやめることのできない私がいました。

結果的に健康で元気な赤ちゃんが生まれてきてくれましたが、もし障害や病気を持った赤ちゃんが生まれてきていたら、私の愚かな行為が原因ではないかと頭を悩ませ自身を憎み一生後悔する人生を歩まなければならなかったことでしょう。


私は最低な母親だと思います。

母親となる資格なんてないのかもしれませんが、子どもはやはり可愛いです。

「健康で元気に生まれてきてくれてありがとう」娘への感謝の気持ちと生まれた瞬間のあの感動を忘れず、今現在私は摂食障害としっかり向き合っています。

克服したとは言い切れませんが、とりあえず産後7ヶ月となる現在まで、過食嘔吐はありません。

これからもそうあるよう自分自身と闘う覚悟です。

娘はこれまで大きな病気もなく健康に元気に成長してくれています。

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著者:あみ
年齢:29歳
子どもの年齢:0歳7ヶ月

飲食店で店長をしていた時に常連のお客様だった彼と結婚。結婚4年目で妊娠・出産を経験し、現在は専業主婦。食べること、話すことが大好き!自分の弱い心と闘い、娘と共に成長中の新米ママです。

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