妊娠・出産・育児の情報サイト


妊婦で血圧が常に140超!管理入院、そして31週で1430gの赤ちゃんを緊急帝王切開で出産

f:id:akasuguope02:20151215073939j:plain

f:id:akasuguope02:20151211183234p:plain

私は35歳での初産でした。小さいときからあまり病気することなく育ってきたので、安産間違いないだろう…と周りからも言われ、自分自信も大丈夫だろうと思っていました。

ただ、高齢出産という年齢にさしかかっていたので、病院は周産期医療の整っている大きな病院にかかっていました。

 

最初の検診に行ったとき、血圧が少し高めでした。というのも、病院に行ったら上がってしまうという白衣高血圧でした。家で測ったら大丈夫なんです。

何回目からの検診からか、お医者様から毎日の血圧測定を課せられていました。

 

尿蛋白は全く問題なく、血圧だけ、家で測っても下がらなくなったら病院に来てね!と軽い感じで言われながら、順調に妊婦生活を送っていました。

 

30週を越えたとき…金曜の夜でした。仕事から帰ってきて、食事して、いつもの血圧測定をしました。

いつもすぐに正常値になる血圧なのですが、何度測っても上が140超え。

少し不安に思いつつ、土日を過ごし、土日も140超え、160を超えることもあり、月曜日に病院に行きました。

 

軽い感じで病院に来てね!と言っていた先生でしたが、病院に行くと「車椅子持ってきて!」と看護師さんに指示して、私は車椅子に座らされてしまいました。

これ以上、血圧が上がらないようにということだったようです。

 

そこから、すぐに入院と言われ、急遽、入院することになりました。

入院準備なんてまだしてないし、仕事も全く引き継ぎしていない…突然のことでテンパりました。(たぶん、また血圧上昇してたんじゃないだろうか)

なんとか、主人に荷物を準備して持ってきてもらい、仕事も電話でなんとか話をして(私の持ち分は完全ストップになりましたが)長期になるかもしれないお休みをいだだきました。

 

入院で血圧管理しながら、産まれても良い37週を目指すことになりました。

ただ、先生は、こうなってしまったら2週間ぐらいで出産になってしまうことが多いと脅かされ、それでも30週を越えてるから赤ちゃんは出てきても大丈夫!と励ましてもくれました。

ただ、出産はどちらにしても帝王切開になると…出産中に血圧が上がってしまうのが一番怖いそうです。

残念ながら、自然分娩はその時点で諦めざるを得ませんでした。

 

入院生活は血圧が上がらないように、テレビは禁止、スマホ極力見ないように、基本はベッドの上で大人しくしていなくてはいけませんでした。

自覚症状が全くなくので、元気なのにベッドに拘束されるのは辛かったです。

あと、シャワーも食事も血圧チェックしてから。

常に140は超えてしまっていたので、160以下なら許可が出るという感じでした。

 

最初の1週間は血圧を下げる薬を飲みながら、毎日お腹の具合をモニターでチェックして様子をみていました。

1週間を越えた頃、血圧がまた上がり、尿蛋白も少し上がってきたようです。

薬が増えたりしつつも、お腹の子はぐるぐる動いて元気!一緒に頑張るぞ、と言ってくれているようで、頼もしかったです。

 

入院して13日目…夜にまたまた血圧が上がりました。

なんだか看護師さんがバタバタ…血圧下げる点滴します!と点滴をすることになりました。

そのあとに先生が来て「薬で血圧が下がらないので点滴にかえました。もう2、3日で出産になると覚悟して下さい」ついに宣告されてしまいました。

 

たぶん37週までは無理かな?と予想していたけれど、こんなに早く出産の日が来てしまうなんて…やっぱり先生の言ってた2週間ぐらいというのは本当だったんです。

まだ、お腹の子は超音波で測っても1500グラムを超えていませんでした。

いくら30週を越えているから大丈夫と言われても、やっぱり不安でいっぱいで涙が止まりませんでした。

主人からは同じような状況で出産した人の体験談(無事にそだってますというような内容)をコピーしたメールが届き、少し気持ちが落ち着いたのを覚えています。

 

その夜は点滴をしたまま眠りました。

夜中に目がさめ、眠れずにぼーっとしていました。

そのとき、ふと感じました。あれ?赤ちゃん、あまり動いてないな…と。

入院してからは、入院前より元気いっぱいに動いていたのに…。

不安になって、看護師さんに見てもらいました。心音はしっかりしてる…でも一応モニター付けましょう。

ということで、お腹にモニターをつけながら寝ることになりました。

 

明け方(点滴とモニターにら縛られて全然眠れなかった)看護師さんがバタバタと入ってきました。

お腹に聴診器…脈を測ったり、モニターを付け直したり、なにやら慌ただしくしています。

どうやら、赤ちゃんの心音が下がった数分があったとのことです。

お医者様もやってきて、今日、帝王切開します!と言われてしまいました。

 

主人に朝から来てもらい、説明をうけました。

もう、なにもかも急に進んでいって、不安も重なり、頭がクラクラ…血圧のせいかもしれませんが頭痛もしてきたため、夕方の手術予定が緊急事態!と朝に変更になり、バタバタと手術準備が進んでいきました。

 

手術は通常の帝王切開と同じで下半身麻酔、赤ちゃんは未熟児なので、保育器とNICUの先生もスタンバイしていました。

帝王切開はすごくお腹を引っ張られたり、けっこう力強いんだなぁ…という感じでした。

麻酔科の先生が全く関係ない世間話とかをしてくるので、普通に会話をしていました(このおかげで、今切ってるのかなぁ?とか余計なことを考えずに済みました)

最後はお腹をグググ~と押されて、赤ちゃん誕生!

小さいながらもオギャーという泣き声を聞くことができました。その瞬間、また涙が止まりませんでした。そして我が子を見せてもらいました。

未熟児なので、ガリガリの鳥の子みたいな感じを想像していたのですが、細くて小さいですが、ちゃんと赤ちゃんという感じでとっても愛おしく感じました。

胎盤を見ると、一部剥がれていたらしく、手術が遅れていたら胎盤早期剥離の危険もあったとのことで、本当に良かったです。

 

結局、31週での出産、1430グラムの赤ちゃんでした。まだ呼吸が安定しない週数なので、保育器で呼吸器をつけながらの生活になります。

1ヶ月を保育器で過ごし、その後3週間入院して2890gで退院しました。毎日、病院に通って、搾乳した母乳を飲ませたり、途中からは直接母乳を飲む練習をしたり、お風呂にいれたり…ほとんどを病院で過ごしていました。

 

そんな我が子は今は1歳、身長は周りの子より高いぐらいで、かなり大きく育っています。

すこし発達が遅れているようでまだ歩きませんが、今のところ特に障害もなく元気にしています。

 

ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事

【医師監修】「妊娠高血圧症候群」と言われたらどうする? その予防と治療【医師監修】「妊娠高血圧症候群」と言われたらどうする? その予防と治療妊娠によって母体に負荷がかかり、赤ちゃんが大きくなる妊娠後期に発症しやすくなる「妊娠高血圧症候群」。重症になると母子の生命に関わるリスクの高い妊娠として警戒されています。妊娠高血圧症候群とはどんな病気なのか、どんな人がな…
【医師監修】「羊水過少」とはどんな状態? その原因として考えられることは?【医師監修】「羊水過少」とはどんな状態? その原因として考えられることは?健診で「羊水が少なめ」だと診断されたら、おなかの赤ちゃんは大丈夫だろうかと大変心配になってしまいます。ここでは、羊水が果たしている重要な役割と、「羊水過少」の原因や胎児への影響についてお伝えします。…
【医師監修】「羊水過多」とは? 診断されたらどうなるの?【医師監修】「羊水過多」とは? 診断されたらどうなるの?妊娠のごく初期から、まさに生まれるその間際まで、胎児を守っている羊水。胎児が羊水を飲み、おしっことして排出することで循環していますが、その量のバランスが崩れると羊水が増えてしまうことがあり、「羊水過多」と診断されます。な…

みんなの体験記の専門家監修記事

【医師監修】帝王切開の人は皆、痛みに耐えて頑張っている。 自分のお産に誇りを持って欲しい 荻田和秀医師(りんくう総合医療センター)に聞きました。【医師監修】帝王切開の人は皆、痛みに耐えて頑張っている。 自分のお産に誇りを持って欲しい 荻田和秀医師(りんくう総合医療センター)に聞きました。ふつう、出産、と言えば、経腟で産む自然分娩を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、近年の日本では、帝王切開は増加傾向にあります。5人に1人が帝王切開で分娩する今日。妊娠すればだれもが帝王切開となる可能性はあり、想像以上に…

著者:mako

1歳男児の母です!

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。