家事も育児もこなす魔裟斗さんですが、現役時代はまったく家事をやらなかったそう。引退後にお子さんが生まれ、徐々に家事育児をこなすようになりました。夫婦であり、ビジネスパートナーでもある矢沢さんとはなんでもよく話し合って決めると言います。夫婦のコミュニケーションについて伺いました。
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――結婚当初から家事を分担されていたんですか？
現役時代は何にも家事をやらなかったんですよ。トレーニングや試合でとにかく疲労してるので、プライベートでは何もしなかったんですね。夫婦でスーパーに行って、袋が2つ3つあっても持たない男でした。手伝うようになったのは現役を引退してからですね。
―― 今ではもう、家事全般ができるようになって。
だいたいできる……と自分では思ってるんですけどね（笑）。洗濯は畳むのと干すのが嫌いですけど（笑）。オムツ替えもやりますよ。
――家事の分担はされているんですか？
お風呂はだいたい僕がいれて、上がるときは妻に子どもを渡して拭いてもらっています。子ども2人をお風呂に入れるのも、湯船に入れるだけじゃなくて、体を拭いたり髪の毛を乾かしたり、大人1人では大変じゃないですか。だから、2人目が生まれてからは仕事以外で夜はほとんど出かけなくなりましたね。あとは、僕が早起きなのもあって、家族の朝食を作っています。ママは夜中に母乳をあげたりして起きているのは知っているので、僕が作ったほうがいいかなと。もう3年以上続いてますね。
――ご夫婦で話す機会が多くて、なんでも相談し合えるとお聞きしました
夫婦だけど、一緒に仕事もするし、ビジネスパートナーでもあるんですよね。なんでも話ができるので、言いたいことがあったら言っちゃいます。ケンカも……ちょこちょことしてると思うんですけど、あまり覚えてないんですよ。僕は根に持たないタイプなので、「ケンカ？したかなぁ？」と思っちゃう。溜め込みすぎるとダメになっちゃうんで。その場で全部言ってスパっと終わってしまうので、不満はないですね。
――矢沢さんから何か言われることはないんですか？
妻はけっこう我慢するタイプですかねえ…。あまり言ってくれないですね。たぶんよくわかってるんだと思います、僕がなにか言われるのが嫌いなのが（笑）。そこをわかった上での「言わない」なのかな…と。
――例えば子育てなどで、夫婦で考え方が異なる場合はどう解決されていますか？
お互い意見を出して、すり合わせますね。そういう時はたぶん、どちらかが譲っていますね。2人とも、柔軟な部分と、頑固な部分を持っているんですよ。お互いそういう部分があるので「これ以上無理だろ」という時はめんどくさいので言わなかったりしますね。
――やっぱり夫婦でよく話すのが大事ですね。
忙しいと夫婦で話す時間も減ってしまうと思うんですけど、どんなに忙しくっても1日10分くらいは話す時間はあるんじゃないかな。特にうちは一緒にいる時間が長いので、よく話し合いますね。
――逆に、一緒にいる時間が長いとケンカをする夫婦もいそうです。
ストレスを溜めこむとよくないじゃないですか。僕はやりたいことやって、ストレスを発散する場もあるのでそこは大丈夫です。今でも毎日トレーニングをやってるんですよ。それが僕のストレス発散でありプライベートの時間ですね。妻はそういう時間は今のところ無いので、ちょっと心配です。先日スポーツクラブで走りながらテレビを見ていたら、年を取る前に趣味を持ったほうがいいと言ってたんで、じゃあ子どもの手が離れたら2人でスポーツクラブ来ようかな、と思いましたね。
――女性はしゃべるのがストレス発散かもしれませんね。
確かに妻は友だち付き合いが得意ですね。ママ友と子どもを連れてランチに行ったり、家に呼んだりしてますよ。今年の夏はうちの庭にビニールプールを出して、ママ友の子とうちの子と僕の3人で3時間くらいがっつり遊んで、ママ同士は家の中で話をしていましたね。
――改めて矢沢さんへの想いをうかがえれば。
想いですか……。いろいろよくやってくれていて、本当に感謝してます。普段、プレゼントをあげたりお土産を買ったりはしてるんですけど、あまり言葉で感謝の気持ちを伝えたりはしないんですよね。そこは昭和な部分が残ってるんで…（笑）。
魔裟斗さん
千葉県出身。1979年生まれ。日本人初のK-1 WORLDMAX王者。2009年に現役を引退。引退後は、スポーツ解説者、タレントとして、TV、雑誌などで幅広く活躍。妻の矢沢心さんと夫婦でパーソナリティーをつとめるラジオ番組『笑顔のミナモト』（ニッポン放送、毎週木曜21:00〜21:20）を放送中。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
撮影／山仲竜也（Q+A） スタイリング／三島和也（Tatanca） ヘアメイク／山内勝博（レットイット） 構成／相馬由子 取材・文／井上マサキ
