母乳育児を始めて一番気にしていたのが「乳腺炎」。
40度近くの熱が出て、おっぱいはガチガチになり、ひどい場合は外科で切開しなければならない。
乳腺炎を避けるためには、油っこいもの、甘いものを控えましょう。
ケーキ?絶対ダメ。揚げ物ダメ。豚はモモ肉、鶏はムネ肉。お正月のお餅も控えめに。
一世代前は、「母乳をあげているんだから、人一倍食べなさい」と言われがちだけども、乳腺炎の原因になるから食べ過ぎはダメよ。
というようなことが、母乳育児をしているとよく聞かれる。
母乳育児で有名な「桶谷式」、にも退院直後お世話になりましたが、非常に厳しかった。
フルーツも南国モノは身体を冷やすので、りんごとか、日本のものにするとかまで。
乳腺炎を怖がりすぎて、遵守しているときは、食事制限かなりきついものでした。
ただ、桶谷式の厳しさは、同じ桶谷式でもヒトによっても違うようで、違うところに行ったら、「そんなんじゃ食べるものなくなっちゃうじゃない!」と一蹴されたりもした。
だからどこまで気にするかは自分の体と相談、てことなのでしょうが、一人目のときは、自分の体がもう別のモノになっているようなものなので、相談と言われてもわからず、しばらくある程度制限した生活を送っていました。
というのは、産後1,2か月、授乳/哺乳が軌道に乗るまでは、おっぱいも詰まり、乳腺炎までは至らなくとも、おっぱいがガッチガチになり、熱をもって、痛い、これはやばい、と思うことが多々あった。
そのたびに、助産師さんのおっぱいマッサージ(乳腺マッサージ)をお願いする生活。おっぱいマッサージなんて、初めて知った。
これ、痛くなったら絶対必要なのに、保険がきかないので、1回5000円以上の出費。
頻度が高いと、お財布も痛い。。
現役助産師を退いた方が、おっぱいトラブル専門で出張しておられたりもして、助産師さんって働く場所は産院に限らず、こんな働き方もできるんだ、私も助産師になればよかったーと、思ったりもしたほど、助産師さんに産後も長い間お世話になることも、そういう仕事があることも知った。
おっぱいマッサージ。産むまで未知の世界です。
産前にちょっとあるマッサージとはわけが違います。
ゴリゴリとおっぱいを基底から動かして、出をよくしたり、おっぱいの詰まりを抜いて開通させてくれたり。
仰向けになってマッサージを受けていると、詰まりの栓が抜けた瞬間、噴水のようにシャー!と3,40センチ、面白いように高く上がる。
これは、すごかったです。あまりにすごくて、ちょっと見てみて、と夫を呼んでしまいました。笑
初期のおっぱいトラブルがこんなにも多く、しかも、こんなにもお金が飛んでいくことに、夫には苦言を呈された。自分でできないの?と。
「旦那さんに強く吸ってもらって詰まりを抜いてもらう方法もあるそうです」と一蹴。
さすがに、これは、うちの場合はお互いNO。
ということで、飛んでいくお金を許してもらっていました。
唯一の自己お手当て、は、キャベツ湿布。
これはマッサージをしてくれるおっぱい先生から言われたもの。
家にキャベツを常備しておく。
おっぱいが熱を持ったら、キャベツの葉で湿布する。
アイスノンほど冷たすぎず、ちょうどいいらしい。
おっぱい先生にお世話になる頻度が高いのは産後2,3か月まででした。
この時期を乗り切ると、赤ちゃんの体重も増えて、哺乳力もつき、詰まりもなくなってきます。
そして、首が座ってくると、街中で皆がやっているように、授乳ケープの中にいれて、ささっとおっぱいをあげることもできるようになりました。
母乳ってこんなに大変なの?と思うのはこの最初の数か月。
ここを頑張れば、泣けば授乳ケーの中にささっと入れておっぱいを飲ませれば落ち着くので、母乳ってなんて楽ちん♪の生活になってくる。
一つ言えるのは、おっぱいトラブルのケアをしてくれるかかりつけを、退院時から探しておく、もっておく、ことが安心だと思います。
著者:tommy
年齢:34歳
子どもの年齢:5歳と0歳
二児の母。五里霧中の子育て航海中。子育てをしていると、いい大人なのに、まだまだ未熟な自分を痛感しています。親はこどもと共に育つのだ、こどもは皆んなで共に育てよう、という想いから、共育コーディネーターを目指しています。
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