妊婦健診で指摘された陣痛
妊娠36週の妊婦健診で、ノン・ストレス・テスト(NST)を受けていたときのこと。
ソファで雑誌をめくりながらリラックスしていると、
「おなか、大丈夫ですか」
と助産師さんがとんできました。
さっぱり何のことだかわからずに困惑していると、助産師さんが計測された子宮収縮の表を見せてくれました。
等間隔に盛り上がった部分を指差し、
「これ、7分間隔で陣痛きてますよ」
というのです。
びっくりしました。
まったく痛みなどなかったのです。
健診を終えてそのまま陣痛室へ移りましたが、結局その日は陣痛が遠のいてしまったようでした。
出産本番は破水からスタート
妊娠39週。
深夜1時ごろに高位破水し、産婦人科を受診。
今度こそ、出産本番です。
とはいえ、入院時点ではまったく痛みがなく、持ちこんだゲーム機でゲームをする余裕すらありました。
子宮口もわずか2センチしか開いておらず、出産まではまだまだ時間がかかるとのこと。
朝7時に運ばれてきた朝食もおいしく平らげ、いつ痛みはやってくるのかとそわそわしながら待ちわびていました。
大量破水から急に進むお産
朝9時過ぎごろ、突然バシャッと大量の破水があったのを期に、おなかが痛みはじめました。
しかし痛むのは陣痛の波がきているときではなく、陣痛の波が引いていったとき。
ぐりぐりと赤ちゃんが頭をねじこんできているような感覚があり、これが結構な痛みでした。
いっぽうで、陣痛がきているときの痛みは、生理痛よりも軽いと思えるほどしか感じられません。
「陣痛が引いたときのほうが痛いのですが、モニターおかしくありませんか」
とたずねるも、助産師さんからは
「おかしくないですよ」
と言われてしまいます。
結局、陣痛らしき陣痛がわからないまま、子宮口は全開に。
陣痛がわからないまま分娩台へ
分娩台にのぼるころにはまったく痛みがなく、陣痛に合わせていきむというのがわかりませんでした。
「陣痛がよくわからないので、せーのっていってもらえませんか」
とわたし。
「そんなこといわれたの初めてですよ」
と笑う医師。
分娩台にあがり、わずか11分。
陣痛の波にのる感覚なんてちっともわからないまま、するっと赤ちゃんが出てきました。
医師もびっくりのスピード出産です。
胎盤が出てこないというトラブル
赤ちゃんは無事に産まれてきたものの、陣痛がわからないわたしには胎盤を出すことができません。
分娩台でそのまま全身麻酔をかけられ、胎盤除去手術を受けることになりました。
せっかく出産したのに、赤ちゃんを抱くこともなく意識は飛び、目覚めるころにはすっかり初めての抱っこは夫に奪われていました。
もう、がっかりです。
痛みがなく陣痛がついてきてから2時間というスピード出産。
破水スタートでなければ、陣痛を自覚しないまま自宅で出産していたかもしれません。
第二子以降はさらにお産が進むのが早くなり、リスクも高くなるとのこと。
次こそはちゃんと陣痛を感じられますように…と祈るばかりです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:シノヅカヨーコ
年齢:28歳
子どもの年齢:2歳7ヶ月
育児、暮らしにまつわるネタを中心に、あちこちで執筆活動をしています。女子力は出産とともに産み落としました。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。