25歳で結婚し、主人も私もずっと待ち望んでいた妊娠・出産でした。
実は主人は再婚で、前妻との間に1人女の子がおり、再婚した私との間にはどうしても男の子が欲しかったそうです。
私は初婚だけれど、20代前半に一度中絶の既往があり、元々生理不順もあったため、妊娠する事自体に不安がありました。
結婚3年目を前に、
「いよいよ不妊治療に通うか…?」
と考えていた矢先の妊娠でした。
妊娠テストの2本線を見て狂喜乱舞する私の横で、主人は「この子は男の子だ」とさらに先走っていました。
私は看護師で、夜勤は結婚以来していなかったけれど、それでも仕事は決して楽なものではありませんでした。
それでも、
「お腹にいる子供のためにもがんばらなくちゃ」と気分的には妊娠前より充実して仕事をこなしていました。
そんなある日のことです。
妊娠17週目に入ったばかりの頃、夜にトイレに起きました。
(妊娠してから夜間行くようになったのです)
排尿後、突然ズシっとした痛みを下腹部に感じました。
初めて感じる痛みでした。
でもすぐおさまったので、何の気なしに拭いたペーパーを見て、息が止まりそうになりました。
生理くらいの量の真っ赤な血がついていたのです。
慌てて主人を起こし、ねぼけまなこの目に先ほどのペーパーを見せると主人もビックリ!
急いで通っていた病院に行きました。
夜間のせいか医師の診察はなく、とりあえずそのまま入院となりました。
翌朝診察してもらうと、
「胎盤の一部がはがれかけている」
との事で、安静のため入院続行となりました。
3日後にもう一度診察があり、
「出血はおさまっている」
と言われました。
外への出血もなく、このまま入院するかと聞かれ、
「帰れるものなら帰りたい」
と私が正直に言うと、あっさり許可がでて、その日のうちに家に帰りました。
やれ一安心、と思っていつも通り動いたせいでしょうか?
その夜再び出血してしまったのです。
(前ほどの量ではなかったのですが…)
翌朝再度受診し、子宮頸管の炎症を調べる検査で陽性が出て、再び入院しました。
この時まだ妊娠17週半ば、今出たら、間違いなくこの子は助かりません。
せめて22週まで持ってくれ、と祈るような気持ちで毎日カレンダーを見て過ごしました。
入院と言っても特に治療はなく、安静にしているだけなので、その事に対する不安もありました。
そもそも、最初の入院時に一晩放っておかれたのがわるかったのではないか?
炎症の検査も、もっと早くしてくれれば…と、病院や医師に対して筋違いな腹立ちを覚える事もありました。
とにかく無事に時間が過ぎれば…、そう思いながら約4週間後、私は無事赤ちゃんを妊娠したまま退院する事ができました。
思えば私の人生の中で、一番長く感じた期間だったと思います。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:yuppi
年齢:28歳
子どもの年齢:10ヵ月
今は育児にてんてこまい。仕事より忙しいけど、充実もしてます。
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