繁忙期が超ハードなお仕事だったんですよ…。
独身時代はまだよかったけれど、結婚した途端に体がついていかないのを痛感する日々。
つらかったなあ。
私一人が休んでも会社は回るけれど、周りの人にどれだけ迷惑かけちゃっているのだろうとか。
子どもを育てながら出来る仕事じゃないなとか。
そもそも体に不調が現れるほどハードなのに、このままじゃ妊娠できる気がしないとか。
それでも迷惑かけたくないから仕事にいかなくちゃ。
なのに体がついていかない。
ぐるぐる、ぐるぐる、考える。
お仕事は嫌いじゃない。
むしろとてもいい環境だった。
同僚も、先輩も、上司も、社長も、とてもいい人達だった。
福利厚生もちゃんとしてあったし、正社員で働くことは自分の自信にも繋がっていた。
でも、限界を感じてもいた。
赤ちゃんがほしい。
けど、このままじゃ出来ない気もする。
お仕事辞めたら妊娠できるなんて保証はないし、出来れば仕事を辞めたくはない。
でも、我が家の収入は旦那が大黒柱になっている状態だし、今後は状況に応じて私の状況を臨機応変に変えていかないといけないだろう。
旦那を羨んだりもした。
なんで私ばかり、環境を変える必要があるんだろうって。
同じ場所で頑張り続ける大変さも今なら分かるのだけれど、ぐるぐる悩んでいる当時は、簡単に「やめてもいいよ」と言う旦那に腹が立ったりもした。
それでも、散々悩んだ末に辞めることを決心した。
もっと力を抜いて働けるお仕事に変えよう。
家事だってもっと丁寧に取り組もう。
金銭面ではちょっと困るけれど、生活にゆとりを入れよう。
うん、そんな生活でもいいじゃないか。
そう決心して、会社に報告した途端だったか。
ポッと妊娠した。
仕事ももちろん大変だったけれど、散々悩んでいたことが相当ストレスだったのかもしれない。
それでも、このあと更に二回妊娠しているけれど、ストレスを取り除いたからといってすぐ妊娠出来るものではないということも痛感した。
天のみが知る、それこそ授かりものなんだなと思う。
こうして、一つの山を乗り越えた我が家に初めての赤ちゃんが訪れたのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:トマコ
年齢:37歳
子どもの年齢:10歳、8歳、5歳
イラストレーター/漫画家。岡山県倉敷市在住。26歳で4歳下のマサオと結婚し、妊娠出産で退社し専業主婦に。長男が1歳半の時、育児に思い悩み「しんどいと思うから余計にしんどくなるんだ、色メガネをかけて日常を楽しく見て、発想の転換をしよう」と始めたのがブログ「あぁ、トマコの生きる道」。今まで絵も漫画も描いたことがなかったのに、無謀に始めたこの漫画ブログが人気になり書籍化。以来、イラストレーターとして雑誌・WEB等でお仕事をしている。
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