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[東尾理子さんインタビュー第2回]妊活と仕事との両立、長男の子育て…心を支えてくれたのは家族とのコミュニケーション

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現在、第2子を妊娠中の東尾理子さん。今回も、第1子と同様に、TGP(Trying to Get Pregnant:妊娠しようと頑張っている、という意味の理子さんがつくった言葉)活動を経て、待望の懐妊となりました。第2回は、妊活中の家族とのコミュニケーションの取り方や、時間的にも体力的にも難しいと言われる妊活と仕事との両立のポイントについて、お話を伺いました。

 

夫とはいつも会話。言いたいことは溜めこまずにストレートに伝える

妊活をする際に大切なのが、家族とのコミュニケーションの取り方です。特に、夫が妊活に協力的かどうかで、その大変さは大きく変わってきます。理子さんは、ご主人とどのようなコミュニケーションを取っていたのでしょうか?

「私は基本的に溜めこまずに、何でも主人に伝えるんです。すべて言わなくても相手に察してほしい…という人もいますが、私はそれでは伝わらないことの方が多いと思う。自分の考えはストレートに言いますね。おのずと夫婦の会話が多くなるので、妊活中も、いつもの会話の延長で、病院に行くスケジュールを伝えたり、自分の希望を話したりしていました」

とはいえ、体力的にも時間的にも負担が大きい妊活の時期、ストレスが溜まることもあるとか。そういう時には無理をせずに、ご主人に協力してもらいながら1人の時間を作り、ストレス発散していたそうです。長男・理汰郎くんのスクールの送り迎えをご主人にお願いしたり、時には食事後の食器洗いなど、家事を手伝ってくれることもあるとか。

また、家事はあまり完璧を目指さないという理子さん。ご主人もその点を理解してくれているため、うまく手抜きしながらこなしているそうです。上手に気分転換をすることも、夫との関係を良好に保つ秘訣なんですね。

 

息子には、本人が受け入れやすいタイミングを待ってから報告

2人目の妊活・妊娠となると、上のお子さんにいつ、どう伝えるかというのもデリケートな問題。理子さんは、意外にも妊活中には息子さんに何も話さなかったと言います。

「『赤ちゃんが来るかも』と伝えてもしダメになってしまったら、まだ理解ができないと思うので、息子への報告は少し慎重になりましたね。息子がスクールに行っている間などに通院していたので、妊活中から妊娠初期は特に何も伝えませんでした。つわりが結構あったのですが、気分が悪いことを気づかれないようにしていましたね」 

息子さんに第2子のことを伝えたのは、安定期に入ってから

「たまたま色々な絵が書いてあるカードのおもちゃで、赤ちゃんの絵を見つけたので聞いてみたんです。『赤ちゃん欲しい?』って。すると『いらない』という返事(笑)。その時は話すのをやめて、それからも絵本やカードで赤ちゃんが出てくるたびに聞いていたら、1カ月ぐらいして『赤ちゃんほしい』と言ったんです。待ってましたとばかりに『ほしいならお腹にいるよ!』と報告しました。すごく喜んでくれて、今では、お腹に話しかけたり、チューをすることも。日頃から活発な息子ですが、お腹にぶつかったり蹴ったりしないように気をつけてくれているようで、最近は抱っこして、もあまり言わなくなって。大事な赤ちゃんがお腹に入っているということを、ちゃんとわかっているみたいです」

 

ついつい早く伝えたくなってしまいそうですが、きちんと子どもが受け入れられるかどうかを見極めて伝えることが大切なんですね。 

大人の都合で伝えたくなりますが、子どもは繊細な部分もあります。彼のタイミングを待って話したので、すんなりと受け入れてくれたのかもしれませんね」

 

妊活ばかりでは行き詰まる。仕事がいいリフレッシュに

妊活、家事、育児に加えて、仕事も並行していた理子さん。それでなくても、妊活中は通院などに時間がかかり、仕事との両立が難しいと言われます。多忙な日々を、理子さんはどう乗り切ったのでしょうか?

「私の仕事は調整がしやすいので、ある程度はセーブをしていましたね。排卵の前後一週間はあまり仕事を入れないとか、採卵の日は夕方からの仕事は引き受けるとか。とはいえ、レギュラーのお仕事など、大変なこともありました。特に2人目は息子の育児もあるので大忙しでしたけれど、私は仕事をしていてよかったなと思います。妊活していると、つい頭がそのことでいっぱいになってしまうんですが、私の場合、仕事中は切り替えることができるんです。仕事がいいリフレッシュの時間になっていたと思います。そうやって意識を変えてみると、気分的には少しラクになることもあるかもしれませんね」

 

また、仕事をしながら妊活を続けるには、そのための病院選びも大切だと理子さんは言います。

「頻繁に通うことになるので、家や職場からの通いやすさは重要です。自分の生理周期に合わせて通わなければならないので、休みのある病院かどうかも重要です。また、薬を使って排卵を誘発するかしないかなども病院によって大きく異なります。私は、一番最初の病院で、薬で誘発をして採卵したのですが、採卵後にすごく体がしんどくなりました。その後、薬を使わない病院に変えてからは、ぐっとラクになりました。その他にも、タイミング法から人工授精、体外受精とどんどんステップアップする病院とゆっくり進める病院、担当医がいるところと毎回先生が違うところなど、病院によって治療方法も方針もまったく違います。できるだけ自分の負担を軽くなり、安心して通える病院を選ぶことも、仕事や子育てとの両立には重要かもしれません」

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東尾理子(ひがしお・りこ)さん

1975年11月18日生まれ。プロゴルファー。1999年よりプロゴルファーとして活躍。2009年に俳優の石田純一氏と結婚。2012年、約2年の妊活を経て長男を出産。現在は、第2子を妊娠中。著書に『「不妊」じゃなくてTGP 私の妊活日記』(主婦の友社)

公式ブログ http://ameblo.jp/riko-higashio/
東尾理子さんが携わる『うむうむプロジェクト』 http://umu-umu.com/

構成/相馬由子 取材・文/野々山幸(verb)

 

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