こんにちは、木下晋也です。
「赤ちゃんはおなかの中にいても外のことをよくわかっている」
にわかには信じがたい話ですが、ウチがお世話になった助産師さん
たちの間にはそういう認識がはっきりあったように思います。(助産師さんの不思議なエピソードはこちら)
妊婦健診に付き添うとよくこんなやりとりを耳にしました。
助産師A「○○さんとこ、午前中には産まれると思ってたけど」
助産師B「お兄ちゃんが学校から帰ってくるのを待って、家族全員が揃ってから出てくるつもりじゃないかな」
助産師A「あー、じゃあ夕方だね」
冗談まじりではなく、お互いごく自然なテンションでそんな会話がなされているのです。
通いはじめたばかりの頃は「おかしなことを」と、失礼ながら軽く不思議ちゃんを見るような目で見ていましたが、上のマンガのような経験を積み重ねていけばそんな考え方になるのも無理はないのかもと思うに至りました。
実際のところ赤ちゃんが外のことをどの程度わかっているのかは置いといて、助産師さんたちのそのスタンスは言い換えれば
「まだおなかの中にいるとはいえ、赤ちゃんを人格を持ったひとりの人間として扱い、尊重する」
ということ。
姿が見えないのをいいことに我が子を尊重どころかロクに想像すらできてなかったボクにとって、彼女たちの価値観に触れられたのはいいクスリになったような気がします。
助産院に通うにつれ、次第に奥さんのおなかに手を当てて話しかけたり、耳を当てて中の様子を伺うなど、赤ちゃんとのスキンシップが増えていった
…かというと、そういうのはどうもはずかしくて相変わらずできない
ままだったわけですが(笑)。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:木下晋也
子どもの年齢:3歳と0歳
1980年大阪生まれ。2006年、「Comic ギャグダ」(東京漫画社)にて『ユルくん』でデビュー。2008年、8コマギャグマンガ『ポテン生活』で第23回MANGA OPEN大賞を受賞。子育てマンガ『おやおやこども』が好評発売中。現在、Docomoエンタメウィークで『マコとマコト』を連載中。趣味はプロレス観戦。
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