初潮は16歳。
ずっと生理不順(40~90日間隔)のまま20歳まで過ごしていました。
不正出血が続き初めて婦人科を受診し、左の卵巣が卵巣嚢腫であることが判明。
手術を受け、卵巣も残すことができましたが、その後も生理不順のまま30代に突入しました。
20歳で婦人科を受診してからも定期検診は毎年受けていましたし、基礎体温も真面目に付けている方でしたが、結婚して1年経ってもなかなか子供を授からなかったので、婦人科でタイミング指導を受けることになりました。
受診するうち多嚢胞性卵巣の疑いや、以前手術した卵巣にまた軽く嚢腫の疑いがあり、手術していない方の卵巣ばかりから排卵していることがわかりました。
まずは排卵しないことにはタイミング指導も難しいということで、デュファストンで強制的に生理を起こし、クロミッドで規則的に排卵を促すことになりました。
指導医には週3のペースで夫婦生活をするようにと指導もありましたが、共働きでそれも辛かったのでタイミングを取る日以外はほとんど夫婦生活はありませんでした。
クロミッドだけでのタイミング指導で2回上手くいかず、タイミングをとる日にHCG注射10000を打つことになりました。
その日の晩にタイミングをとるように言われましたが残念な結果になってしまいました。
その次に訪れた挑戦で、生理予定日に初めて妊娠検査薬にうっすら陽性反応がありました!
1週間後に病院に行こうと思っていましたが、数日遅れていつもより出血が重たい生理が来ました。
俗にいう化学流産というものだったんだと思います。
夫婦で色々考えた結果、精子の寿命と排卵のタイミングの可能性をもっと幅をきかせて捉えるようにして、HCG注射を打つ前々日と当日、翌日にタイミングを取ることにしました。
すると、5回目の挑戦で生理予定日に初めて妊娠検査薬にうっすら陽性反応がありました!
でも、生理一日目から使える高感度のものだったにもかかわらずうっすらです。
病院には一週間後の4週目頃行きましたが、反応が弱すぎる事、胎嚢は全く確認とれないことを挙げ、ホルモンの値から見ても受精はできているかもしれないが着床できているかはわからないという回答でした。
もちろん、おめでとうの言葉はありません。
その後、受診を何度か繰り返しましたがいよいよホルモン値も下がってしまい、6週目で自然流産となりました。
1~2か月は子宮を休ませることになり、私もその間働いて気を紛らわせたり、美味しいものや身体にいいものを食べたりするなどしてのんびり過ごしました。
身体も落ち着いたので2か月後からまた、生理を開始させるためのデュファストン、クロミッド、HCG注射の流れで治療再開しました。
復帰一回目だし、正直期待していませんでした。
さらに珍しいことに、今回は今まで動きのなかった手術した左の卵巣から排卵しそうな卵子があるということがわかりました。
そんな機能していなかった卵巣から出てくる卵子って大丈夫なのかちょっと心配でした。
タイミング取る日は注射の前々日、当日、翌日の流れで前回は受精できたのでその流れで行こうと思っていたのに、夫と私の都合が合わず翌日にタイミングを取れなかったのです。
一応、排卵が遅れた時のことを踏まえ、注射の翌々日にタイミングをはかりましたが、今回は期待しないでおこうね。と夫婦でも話していました。
でも、体温がずっと高かったのと、前回になかった不思議な自信があり、今度は生理1週間後から使える普通の感度の検査薬で生理予定1週間後から2日前くらいに試したら、はっきりと反応してくれました!
受診すると4週目で小さな胎嚢は確認が取れ、着床が確認できました。
先生に初めて、おめでとうって言われました。
タイミングがいつもと違ったからよかったのか、卵子が出てきた卵巣が良かったのか、何が良い方に作用したのか全然わかりませんが、先生には失敗するたびにずっと、
「あなたはサッパリした性格だから、大丈夫」
と根拠のない励ましの言葉をずっとかけてもらっていました。
本当に根拠がなくて毎回笑ってしまいましたが、流産も
「赤ちゃんが一度鍛え直しに帰って行ったんだな。体力付けてまた戻ってくるんだね。私も鍛え直すぞ!」
とあまりナーバスにならずに前向きに捉えられたことも少なからず良かったのではないかなと思います。
授かった命は男児のようですが、今日まで本当に順調で何も問題なく成長してくれて、もうすぐ正産期を迎えます。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:たぬちゃん
婦人科にはずーっとかかっていました。生理不順。卵巣嚢腫。子宮内膜ポリープ。多嚢胞性卵巣の疑い。子宮がん検診で何度か引っかかる 等々
問題もありましたが、不妊治療を経て第一子出産間際です!
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