娘の離乳食を始めた当初は順調でした。
1ヶ月が過ぎた頃からあまり食べなくなりました。 その頃家を引っ越ししたばかりで「環境が変わったせいかな?新しい家に慣れると食べるようになるかな?」と思っていました。
しかしなかなか慣れないのか、あまり食べない日々が続き…。思うように増えない体重に不安はありましたが、もう少しで10ヶ月児健診があるのでその時に相談しようと思っていました。
そして10ヶ月児健診の日。問診の場で「離乳食の食べが悪く体重があまり増えていないことが少し不安です。」と伝えました。その後の測定ではやはりあまり増えていない体重。成長曲線10ヶ月の一番下のラインが6800gですが、娘は6400g。ついに成長曲線から外れてしまいました。お医者さんにも「この時期体重が横ばいになることはあるけど、離乳食の食べが悪いのなら心配ですね」と言われ母子手帳には「要観察」のハンコが…。
この時心臓がドクンと鳴ったのを覚えています。
「どうしよう。体重が思うように増えないのは離乳食をちゃんと食べさせることのできない私のせいだ。ちゃんと食べさせていないダメな母親だ」
そんな言葉がぐるぐると頭を回っていました。1ヶ月後にまた保健センターへ行って体重を記録するよう言われ、その日は帰宅。保健師さんが優しく声をかけてくださいましたが、うわの空で覚えていません。
家に帰ってから娘に何回も「ごめんね。」と言って泣いていました。娘はそんな私にいつもと同じ笑顔を見せてくれました。
この日から「いつか食べるようになるだろう」ではなく「何か一つでも食べられるものを見つけよう」と思うようになりました。
当時はおかゆとあら刻みにしたおかずを出していました。一からやり直すつもりですべて離乳食初期の形態のペースト状に。しかし嫌な顔をして口から出してしまいました。次は、全く同じものを私にも用意して「ママも一緒に食べるよ」と声をかけながら一緒に食べました。ペーストの時と違って笑顔に。
でも2口くらい食べた後は口を開けなくなってしまいました。一緒に食べる作戦で笑顔が見られたので手ごたえを感じました。次は少しでも食べることができると褒めてみました。「すごいね!おかゆ食べられたね!」…これも笑顔にはなるものの、2口くらいで終了でした。
色々と試しているのになかなかこれ!というものが見つかりません。
ある日、おかゆを普通のご飯に近い軟飯にしてみました。すると今まで見たことないくらいおいしそうに食べてくれました。「ご飯食べられたね!嬉しいよー」と喜ぶと娘も満面の笑みで得意気にパクパクと食べていました。
「軟飯なら食べてくれる!」そう分かった瞬間、文字通り目の前が明るくなりました。
1回の食事量が少ないので、おやつの時間はおにぎりを。パパが大好きなので夕食は夫の帰宅時間に合わせました。だんだんと軟飯以外のものも食べられるようになってきました。
そして1ヶ月後、予定通り保健センターへ。すると今まであんなに増えないと悩んでいた体重が1ヶ月で600gも増えていて、ギリギリではあるものの無事成長曲線内に戻ることができました。「本当ですか!?」と聞いてしまったくらい信じられませんでした。
その後はみるみる食べる量が増えていき、順調に体重も増え、半年後には平均体重に追いつくことができました。
この日までの1ヶ月間はとても長く感じました。しかしそのおかげで娘は今も順調にすくすくと育っています。
著者:まゆなか
年齢:31歳
子どもの年齢:2歳・0歳
2歳と0歳の年子姉妹を育てています。上の子のイヤイヤ期と下の子の後追いが重なり大変な毎日ですが、二人の笑顔と寝顔に癒されながら頑張っています。
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