授乳タイムは、赤ちゃんとママだけの濃密な時間。
卒乳までの期間限定だからこそ、大切にしたい!
…とは思いつつ、おっぱいトラブルは少なくないし、授乳がうまくいかないことってよくありますよね。
私は三人とも完母ですが、二人目のときは特に、乳腺炎になったり、おっぱいの出がよすぎる&娘がうまくゲップできないことが合わさって毎回噴水のように吐き戻し、病院に駆け込んだり(空気嚥下症と診断されました)、いろいろと悩みは尽きません。
それがある時、こんな考え方を聞いてハッとしました。
それは、授乳は「ママがおっぱいをあげる」ものではなく「赤ちゃんがおっぱいを飲む」ものなんだ、ということ。
つまり、ママ主体ではなく赤ちゃん主体で考えるべき!というのです。
確かに、今まで私は自分が楽な姿勢、授乳しやすいスタイルばかり考えてきました。
でもよくよく思い出すと、飲んだ後にむせていたり、手をバタバタさせていたり、赤ちゃんが快適におっぱいを飲んでくれていると感じたことって少なかったかも…。
赤ちゃん目線で考えるという発想がまるでなかったんです。
そこで、先ほどの考え方を教えてくれた方の下で授乳指導を受けてきました。
すると、目から鱗なことばかり!
まずは、産後の授乳指導でもよく教わる、赤ちゃんの首根っこをぐっと持って、おっぱいに口を持っていくというやり方。
これって、よくよく考えるとひどいですよね。
まさに「おっぱいを飲ませる」方法です。
赤ちゃんの顎を引き上げて授乳するのもNGだと教わりました。
理由は、実際に同じことを自分が体験してみるとよくわかります。
首をつかまれて無理やり口に乳首をねじ込まれるなんて拷問に近いし、顎を上げて飲み物を飲むなんて辛すぎる!すぐにむせます。
唯一の食事タイムである授乳がこんなひどい飲まされ方だったら、おっぱいを飲むのが嫌になりそうです。
そこで、正しい授乳スタイルを教わりました。
顎は決して上げない。
赤ちゃんの体とママの体がしっかり向き合っているか。
赤ちゃんの口の中に、ベストな角度で乳首がくわえられているか。
少し頭の方が上がっているか。
要は、赤ちゃんにとって無理のない、おっぱいを飲みやすい姿勢になっているかをチェック。
その姿勢で実際に授乳すると、一口ごとのおっぱいを吸い上げる力が全然違うと感じました。
しっかり奥の方から吸われている感覚。
本当に「ゴクゴク」と音をたてて、夢中で飲む姿に感動してしまいました。
そして何よりも一番の発見だったのが、おっぱいの途中で休憩するということです!
しばらく夢中でおっぱいを飲んでいた我が子が、ふと飲むのをやめました。
乳首から口を離して、しばし動かず。
先生いわく、これは「赤ちゃんが休憩している」のだそうです。
事実、少し休んだ後に、再び乳首をくわえてゴクゴク飲みだしました。
今までだったら、乳首から口が外れちゃった!母乳がこぼれる!もったいない!と、すぐに赤ちゃんの口に乳首をくわえさせていたけど、大間違いだったんですね。
もしくは、もう飲みたくないのかと思って、授乳を終わりにしていました。
でも、いくら喉が渇いてたって、一気飲みしたら大人でも疲れますよね。
休憩するのなんて当り前のことなのに、まったく気がつかないできた自分を反省… 。
二人目のとき、授乳後に大量に吐いていたのも、無理やり飲ませていたからだったのだと思うと、今さらだけど娘に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
現在、三人目の授乳真っ最中。
毎回、ちゃんと飲みやすい姿勢にしてあげられているか、この子のペースで飲むのをサポートできているか確かめながら授乳しています。
ゴクゴク飲んだ後にふぅーっと休憩し、よし!とばかりに再び飲む出す瞬間が可愛すぎて、毎回の授乳時間が待ち遠しいくらいです。
授乳の姿勢を見直すこと、赤ちゃんのペースに合わせてあげることって大切なんだと、三人目にして改めて気づきました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:えみきゅ
年齢:37歳
子どもの年齢:長男5歳・長女2歳・次女7カ月
慎重派の息子と大胆な娘に翻弄される日々。そして三番目の娘は、文句なしにかわいい!癒される!三人目は孫みたいにかわいいとは聞いていたけど、ここまでとは…。イライラすることや迷い、不安もたくさんあるけど、三人の天使たちに囲まれて、幸せな日々です。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。