
「元気に生まれてきてくれれば、それだけでいい……」
私だって、普段はそう呟きながらお腹を撫でる「ザ☆妊婦」だったんです。
でも、息子が夜泣きが酷くてしんどい時に、よその子の「うちは8時間ぐっすり☆」なんて話を聞くと、「頼む……、あなたは、夜はぐっすり寝る子になってくれ……」とお腹に話しかけるようにもなりました。
お腹の子が女の子だと判明すると、先輩ママたちの「女の子はおとなしくて育てやすいわよ~」という言葉に励まされました。
確かに、周りを見ても、息子と同い年の女の子たちは、2歳くらいでもしっかりしていて、ママとのコミニュケーションが取れていて、男児みたく勝手に走り出したりはしない印象でした。
それは助かる……!と、まだ生まれてもないお腹の子に勝手に感謝していたのですが。
何かがおかしい、と思い始めた、妊娠4ヶ月の後半。
「あれ……?これ、胎動……?」と思えるような、お腹の中の動きがありました。
いやいやまだ早いかな、でもこれって、上の子の時の感じを思い出す、確かに胎動!
2人目は早い、と言いますが、本当に早かったです。
その胎動、それからどんどん強くなっていきました。
「胎動って、こんなに痛かったっけ……?」と思うくらい。
噂では、激しすぎる胎児キックによって、肋骨が折れた人もいるとかいないとか。
そんな噂もさもありなん、と思えるくらいの激しさでした。
「これも2人目だから……?」
「いやでも、女の子はおとなしいっていうのに……」
と思って、ハッとします。
ちょっと待って。この子……。
私の子だった!!!
私、子どもの頃、すごく活発で、よく男の子に間違われてました。
男子に混ざってサッカーするし、取っ組み合いの喧嘩もする。
でも少女マンガが好きで、心だけは乙女という、超やっかいな女児。
ああ、うん、そうですよね。
そんな私の娘ですもの、しずかちゃんかジャイ子かで言ったらジャイ子ですよね。
いいよ、ジャイ子、かわいいよ……。
いっぱい食べていっぱい動いて、そして夜はぐっすり寝てちょうだいね?
そう話しかけ続けて、無事に生まれて、現在2歳の娘。
このマンガの4コマ目、そのまんまです……。
(ミルクはもう飲んでませんけど)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:4歳と2歳
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。4歳男児&2歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
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