さとうが妊娠出産のために通っていたのはベルギーのとある総合病院。
ホームドクターの予約システムもなかなかの合理主義で好きなのですが、総合病院もそれに輪がかかっていたので紹介します。
まず最初に予約を取ったらその10分前くらいに病院につくようにします。
入り口付近に「受付を予約する機械」があるので
その紙に書かれた番号が電光掲示板に表示されるまで5分~10分ほど少し待ちます。
呼ばれたら定住者は必携のIDカードを受付の人に渡し、
そのIDカードをリーダーに差し込むと、さとうの個人的な情報が印字されたステッカーがまたベーっと出てくるのでそれを受け取って受付は完了。(この時点でさとうが時間通りに受付を済ませたという情報がドクターに行きます)
ステッカーを持ってドクター専用(?)の待合室で待ちます。
待合室には妊娠出産に関わる雑誌やフライヤーなども置かれているので、適当にそれらを読んで待っていると平均して10分~20分くらいでドクターが自ら患者を呼びくるという流れ。短い時だと5分の時もあったくらいです。
全体で30~40分程は待っているのですが、2回に分けられているせいかものすごく短く感じました。
診察の時間は一人につき15分と決められているらしいのですが、誰が時間通りに受付を済ませているかドクターに情報が行くため、ドクターが時間の調整をしやすいらしく予想より大幅に遅れたことはドクターが緊急の分娩に行ってしまった時一・二度だけ。
診察にかかる時間が予測がつくのでその後の予定も立てやすくとても助かったのを覚えています。
しかしそんな合理的な総合病院の予約システム。
待ち時間が短い分、遅くなってしまった時の対応はーーーー
それは夕暮れ時、多分その日一番遅い時間を予約していた我々はベルギー迷物高速大渋滞に巻き込まれて着きたかった時間より15分ほど遅くなってしまいました。
つまり受付の時間に間に合わなかったのです。
その時は臨月も近かったのでゆっくりとしか歩けなかったのを覚えています。
受付の時間には間に合っていないが、予約の時間からは5分ほどしか遅れていない…!前の人の診察が押していればまだ間に合うかもしれない…!
そんな風に思いながらよちよち歩いていると…
なんと前方からまだ勤務時間のはずのドクターが帰り支度をして帰路につこうをしているではありませんか!(私服を着ているので帰り支度がかなり早く済むものと思われます)
そうドクターは時間どうりに受付をすませていない時点で帰り支度をし予約の時間に病院を出たのでした…。
その時のドクターの清々しいまでのセリフは…!
タイムイズタイム…!
(私たちはカタコトの英語でやりとりしてます)
そしてそのままお帰りになられました。
うーん!合理的すぎる!
これがベルギーの産婦人科のドクターか!と感動しました。
何ぶん日本ではプライベートな時間がとりにくいとされる医療の先生がこう患者に言い放ち帰宅時間をきっちり守っているであろう姿は頼もしくすらありました。
笑ってしまったのが、同じベルギー人である夫がこの件について憤慨していること。
やはりこのドクターは特殊な部類のドクターだったのかもしれません。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:さとえみ
年齢:35歳
子どもの年齢:2歳4歳6歳
大阪生まれの大阪育ちで似顔絵師をやっていましたが、今はフランダース地方で白目むきながら三姉妹の母をやっております。日々の生活に追われながらも絵を描くことだけは忘れたくないと時間短縮のためにたどり着いたのはiPad miniでブログ絵を描くこと。考え方のまるで違うシロクマ似の旦那様と元気いっぱいの三姉妹に囲まれて、「パトラッシュ…もう疲れたよ…」と言いながらもブログを更新しております。
ブログ:フランダースの三姉妹
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