初めて赤ちゃんの全体像がはっきりエコーに写った28週の検診で、逆子だと言われました。
まだまだ中期ではあったのですが、産院の方針で逆子体操を始めることに。
最初は右向きでした。
そして、様子を見るために毎週診察を受けることになりました。
(逆子であること以外に異常があったわけではありません。)
逆子体操を始めた時は10分から15分なんてもつはずもなく、5分程でギブアップしてしまうくらい、とても苦しかったのを覚えています。
せっせと毎日逆子体操をして迎えた次の検診の日。
先生から、
「まだ逆子やねー。体操左でやっといてー」
と。
あれ??前右やったのに????
どうやら、頭は下のままで、向きが反対になっていたようです。
「まだ赤ちゃんもちっちゃいし、羊水も十分あるからまだまだ回るよー」
と言われていたので、またせっせと逆子体操の日々。
次の検診。
「まだ逆子やねー。右向きで逆子体操しといてねー!意志の固いあかちゃんやね!」
あれ?????また反対向いた!!!
というのをずっと繰り返しておりました。
毎日逆子体操をするうちに体操自体に慣れ、楽々20分ほどできるようになりました。
でも頭はずっと下のまま…。
一向に反対を向く気配はありませんでした。
足首を温めたほうがいいと聞いて、夏だったにも関わらずレッグウォーマーもしましたが、全く効果なし!
そうこうするうちに、お腹が張りやすくなりました。
そして、9ヶ月の検診。
「へその緒が首に2周程巻いてるかもしれないねー。もしかしたら、これが原因で逆子が治らないのかも」
と先生に言われました。
首に巻いてること自体は何も問題ないようでしたが、無理に回そうとすると危険かもしれないと…。
その頃お腹が張りやすかったこともあり、逆子体操は中止。
それでも自然に治ることがあるとのことだったので、あとは赤ちゃんに任せることになりました。
もしこのまま逆子が治らなければ、帝王切開になるとの説明がありました。
帝王切開をするなら38週頃だとも。
この検診で、一応帝王切開の為の血液検査もすることになり、準備をすすめることになりました。
もちろん、当日帝王切開までに逆子が治れば、帝王切開は中止して普通分娩できるとのことでした。
この産院では過去に何例も、当日になって逆子が治り、そのまま帰った人もいるそうです。
そして迎えた38週。
それまでに逆子が治ることはなく、帝王切開の準備が着々と進んでいきました。
私の産院では、予定帝王切開は当日の朝に入院になります。
前日8時以降は飲食禁止です。
前日は早めに晩ご飯を済ませ、早めに寝るようにし、当日病院に行きました。
いつも通り一通り検診を受けましたが、やはり逆子のままだった我が子。
帝王切開が決定しました。
そのまま病室に行き、手術の準備。
午後1時すぎに手術室に歩いて入室。(なんかこれがおもしろかった)
腰椎麻酔が効いたところで帝王切開が始まりました。
始まって5分程で赤ちゃん誕生!!
痛みも何もなかったので、正直どこかから持ってきたみたいにも感じましたが、赤ちゃんの顔を見ると涙が溢れてきました。
すごい勢いで、大きな声で、顔を真っ赤にして泣く姿を見て、
「あー。無事に出てきてくれた。ありがとう」
って心から感謝しました。
直前のエコーでは2800グラム程。
大きかったら3000超えてるかもとのことでしたが、実際は2500程のちょっと小さめベビーでした。
帝王切開だったこともあり、少しだけ保育器に入りましたが、特に問題なくすぐに出てきて、初めてのミルクはごくごく飲んだそうです。
私はというと、帝王切開終了後、30分程で麻酔が切れ、痛みと戦うことになりました。
随時痛み止めは使えるとはいえ、6時間ごとにしか入れてもらえず、薬が効いているのは6時間のうちの1時間ほど。
点滴と、血圧計と、おしっこの管につながれ、足は血栓防止の機械をつけられ、全く見動きできない状態で、背中がこって痛く、お腹の痛みとともに一晩苦しみました。
寝れたのか寝れてないのかも、分からなかったです。
翌朝、管が全て取れ、お茶を飲んだ時は幸せだなあーと思いましたが、それからがまた大変。
部屋を移動する為、起きて着替えなければならず、話してても痛いのに、その痛みに耐えながら着替え、車椅子で移動。
振動も痛い…。
それからも痛み止めを使いながら、少しずつ動くようにし、3日目にはあかちゃんと同室で過ごせるようになりました。
しばらくは痛いんだけど、当日の夜に比べれば楽なもんです。
痛みが完全になくなるまでは2週間くらいかかったと思いますが、もうあんまり思い出せない。
それくらい我が子ってかわいいんですよね!!!
さて、帝王切開というと、抵抗がある人もいるようですが、
私は最初からなんの抵抗もありませんでした。
赤ちゃんが無事なことの方が大事!その為ならお腹くらい切ろう!!
と思えたからだと思います。
赤ちゃんにとってリスクのあることは、できるだけ避けたかったので。
私があまり傷跡とか気にしないタイプだからかもしれませんが。
今、やはり帝王切開で産んで良かったと、胸を張って言えます。
だって、あかちゃんの頭の形はすごく綺麗ですから。
そして、私は普通分娩では産めないなとも思います。
何十時間も経験のない痛みに耐えるなんて…。
普通分娩で産んだ人には頭が上がりません。
ほんとに凄いし、母は強いし、素敵なことです。
お産はどんなお産でも命がけだと思いました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ひつじちゃん
27年10月に帝王切開で出産して、ただいま子育て奮闘中です!!
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