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「自分だけ大変」を防ぐ!パパママの精神的疲労を軽くする、ポジティブな"ワンオペ"のススメ by 斗比主閲子

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こんにちは、斗比主閲子です。

 

みなさんはワンオペという言葉をご存知でしょうか。レストランの営業を一人で回すというワンオペレーションの略からきています。

この言葉、「一人で仕事をさせるなんて、大変すぎる!」と悪い意味で使われていることが多いですが、我が家ではポジティブに使用しています。

「今日はこの時間をワンオペで乗り切るね!」みたいな感じで。

 

片時も目を離せないのが辛い……

育児が何がしんどいと聞けば、いろいろありますよね。ただ、何よりも辛いのは片時も目を離せないというのがあると思います。

乳児であれば、お腹が空いてないか、おしっこやうんちはしてないか、変な格好で寝てないかを気にして、泣いたら泣いたで抱っこする。

1~2歳ぐらいになったら、コンセントに指を突っ込んでいるんじゃないか、親のものをグチャグチャにしてないか、他の子と喧嘩してないかというのをウォッチすることになる。

子どもが大きくなれば多少は安心して目を離すことができるかと思えば、親の目の届かないところにあっという間に移動できるようになって、「おーい、どこにいったのー」と探すことになり、なかなか油断できない。

こうやって、子どもがいくつになっても、子どもを頭の片隅、目の片隅に入れておくことになります。これを続けているのがものすごく疲れる。

 

二人で見ていたら楽になれるのか?

じゃあ、見る人間の数が増えれば楽に慣れるのかといえば、我が家ではそんなことはありませんでした。

夫婦ともに結局子どもを見ちゃうんですよね。だからといって、パートナーが見ていると思っていたら、実は見ていないことがあったりして、そういうのがあると、「自分が見ないといけない!」と気を張っちゃう。

自分が子どもを見ている時に、たまたまパートナーがスマホを見ていたりするとムカっとしたり。別にお互いがそんなに気を張る必要はないけど、私は見ているのにあの人は見ていないと不公平感を感じちゃうこともある。

子どもと遊ぶという肉体労働は二人で子どもを見ていたほうがもちろん楽です。

だけど、子どもを見続けることの精神的な疲労感は二人で見てもあまり変わらない。これが育児で一番キツいのではないかと夫婦の中で自然と思うようになりました。

 

そういうわけでワンオペで回しています

そんなこんなで、我が家はワンオペで育児を回すようにしました。

うちは子どもが複数人いるんですけど、どちらかが子どもたちを見ていたら、どちらかは自由時間ということにしています。

例えば、日々の育児だと、夕飯の支度とご飯を食べるのを助けるのは妻、お風呂と歯磨きと絵本を読むのは夫みたいな感じで、はっきり分けます。子どもたちの歯磨きの仕上げ磨きは一人ずつ順番にやっていきます。

子どもを公園に連れて行くのも、児童館に行くのも、これもどちらか一人でやります。

すでにプール開きとなっていますが、これも夫婦どちらかが子どもたちを連れて行きます。プールは肉体的にはかなりードですけどね。それでも、一人です。

こうやってワンオペで回す時間をはっきり分けて、その間、夫婦のもう一人が確実に育児に関与しないようにして、「子どもを見ていないといけない」という精神的な疲労を感じることがないようにしました。

子どもを見続けなくてもいい時間が確実にあることが分かっているので、お互いに自分の番に集中できるようにもなりました。

 

任せちゃったら気にしない!

もちろん、一つ屋根の下にいるときにパートナーに育児をワンオペさせるからといって、もう一方が子どもに一切関わらないなんて、極端なことはしていません。そんなのつまんないですからね。

自分の育児ターンじゃなくても子どもの相手はします。ヘルプ要請があれば手伝います。ただ、「今は自分の番じゃないから、子どものことを一所懸命見なくてもいい」という気持ちでいる。この気持ちでいられるだけで随分楽です。

このやり方にコツがあるとすれば、相手に育児を任せているときはその場では一切口出ししないことですね。これは別にワンオペであろうがそうでなかろうが同じです。心の余裕がないときに他人から何か言われるのはムカっときますから。

何か気になることがあれば、子どもが寝た後の夫婦の反省会の中で、「これはこういう風にやったほうが子どが聞いてくれことが多いかな?」と相手へのダメ出しではなく、自分の提案という体裁で話します。

 

いつか子どものほうから「いちいち気にかけないでくれる!?」と言われる日が来ると思いますけど、それまでは夫婦で上手く分散させながら、子どもをウォッチしていくつもりです。

 

 

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斗比主閲子
プロフィールは『1976年10月3日生まれ、福岡県出身。旧帝大卒業後、一部上場の家電メーカーに就職。外資系含めて何度か転職した後、現在は某企業のIR部門に所属。2.5世帯住宅で、X人目の子育て中……』ということになっています。

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