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着替えするだけなのにどうしてそんなに大泣きするの!? 朝が来るのが辛かった日々

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長女が産まれた時のこと。
生後1ヶ月までは、3~4時間置きに泣く長女の様子に、育児書で読んだ通りなんだな…と感心しながらお世話をしてました。
自分の身近に赤ちゃんという存在がいなかったので、あまりにも育児書通りに起こる長女の生理現象を不思議に思ったものです。


外出もできず、主人の実家で同居していたので、気を遣いながらの毎日。
息が詰まりそうな中、長女の行動に癒やされていた日々でもありました。
そんな中で次第に私も落ち着いてきて、赤ちゃんと過ごす生活にも慣れた頃、実家に里帰りすることに。
その頃の長女は、少しずつ見せる成長とともに、気づけば泣きに入る時間間隔が短くなってきていました。
なんでこんなことで泣き叫ぶの?と思うことも。
例えば、朝のお着替え。
それまでニコニコで過ごしてた長女が、肌着の紐に手をかけた瞬間、大泣きし始める…。
袖から腕を抜こうものなら、さらに泣き叫び、部屋の外から母が「どうしたの?」と聞いてくることの繰り返し。
服を着替えるだけで、赤ちゃんってこんなに泣くのでしょうか。
長女の体が大きくなるにつれて、泣くことに加えて体を目いっぱい使って暴れだすように。
着替えるという行為が嫌いな長女と、毎朝戦いの日々。
「それくらい?」と思うかもしれませんが、実際はそれくらいではすまないほどの叫びと動き。
そんな毎日を過ごしていたら、着替えをさせる事が嫌になってくるものです。

それでも、“着替えをすることで生活リズムを付けることができる”というアドバイスで、“毎朝しっかりと着替えはしないと!!”と、思い込んだ新米ママの私。
この大泣きに負けず、毎朝着替えをさせていました。
いつからか、夜寝るときに、“このまま朝が来なければいい…”とまで思うことも。
夜が明ければ、また朝が来たとブルーに。
“ほんの数分の出来事が、どうしてこんなに辛くなるのか”と考えては、“こんな風に思うことはダメだ!!”と自分を責めて、を繰り返す悪循環。


それ以外の長女との生活は、毎日いろいろな発見があり、楽しこともあり、なんでこんなことで泣くの!?と育児のイライラも時々あり。
そういったことで、朝のお着替えの時の嫌な気持ちを忘れてしまいました。
主人にこのもやもやした気持ちを話すことすら忘れて、また寝て起きる。
そしてまた、同じ悩みを抱えて一日が始まる…の繰り返し。


それがあるとき、急に長女が着替えで泣かない日がやって来ました。
特にきっかけもなく、何か工夫したわけでもありません。
それなのに、なぜか泣かなくなった長女。
そしたら次の日も、そのまた次の日も…。
最初に泣かなかった日は、「あれ?今日泣いてない、なんで?」という感じで、頭の中で「?」が飛び回っていただけでした。
2回、3回と泣かないで着替えができたときに、自然とほろりと涙がこぼれました。


今なら、あんなことで…とか、実はね…と、誰にでも話せる笑い話。
でも、当時の私は、こんな着替えごときで、どうして悩まされなきゃいけないの?と本気で思っていました。
そして、それを誰にも話せずにいるほどに悩んでいたのです。
私はダメな母親だと自分を責めたり、なんでこんなことくらいで大泣きするの!と、長女にイライラする自分に対する自己嫌悪に陥っていたり。

周りから見たら、そんなことと思われるようなちょっとした悩みも、長女が成長すれば解消されていくこともあります。
そして、そのたびに私も成長させてもらえるんだ…と気づかされました。

 

この後も長女には色々悩まされたし、今でも彼女に関する悩みはつきません。
でも、赤ちゃん時代のこの出来事が私を母親にしてくれたと、いつも心の支えになっているのです。

 

著者:なでしこ
年齢:30歳
子どもの年齢:3歳、1歳

 

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