それは2人目を妊娠して36週0日の健診でのこと。
「お腹が羊水でパンパンだから、今日このまま帰す訳にはいきません。」
え?!何??どういう事?頭がハテナ状態だった。赤ちゃんも順調なはずなのに…
私のお腹は確かに大きくて前に飛び出ていた。すでに7ヶ月の時も臨月に間違われる程だったのだ。妊娠線も漫画のブチ切れそうな人の血管みたいに、これでもかという位出来ていた。
でも、これまでの健診で何も異常だとか言われなかったし『2人目だしこんなもんなのかな~』としか思っていなかった。
「どうしても入院しなきゃいけないんですか?」と先生に焦って聞いた。だってまだ上の子は2歳だし、私もギリギリまで働くつもりでいたから入院なんて困るのだ。
すると先生は淡々と理由を話し始めた。
まだ正産期には早い週数だし羊水が多いと、急に破水した時に胎盤が先に流れてしまう可能性があるらしく、赤ちゃんが危険ということ。そして私が妊娠糖尿病かもということ。
これは赤ちゃん優先にしなければ…。
とりあえず有無も言わさず検査入院となったのだった。
すぐに糖尿病の検査をした。採血と激甘サイダーみたいなのを飲み調べるのだが、その間も頭は真っ白で、いつ退院出来るのか分からない状況にどんよりするばかりだった。
結果は陰性。全く異常無し!おまけに羊水も透き通って濁りが無く赤ちゃんの顔がきれいに見える位。
こうして私の具合も全く悪くない謎の羊水過多の様子見入院が始まった。
結局糖尿病ではないので、入院中の食事制限は特にかけられなかったのだけど、せっかくだからダイエットがてら間食無しで過ごす事にした。
毎日体重を測り、羊水が自然に減るかどうかをエコーやら超音波で調べた。食べないせいか体重だけは減っていった。
しかし、3日過ぎても羊水はいっこうに減ってはくれなかった。先生や助産師さんも首をかしげて「どうしようか~」と相談し始め、私は更に不安になるのだった。
アクションが起きたのは6日目の朝。36週6日なり。ん?なんか茶おりが出たっぽい?おしるしかな… ちょっとワクワクしながら助産師さんを呼んだら、すぐに内診しますとの事!
そしたらだいぶ子宮腔が柔らかく3㎝開いていた。
すると、先生が
「明日で37週だから、明日から誘発始めよっか!」だって!
キターッ!やっと見通しが立った!
旦那に報告し、明日丁度休みだから朝から来てくれと頼む。
その日の夜は興奮しつつ『誘発分娩』を検索してネットサーフィンしまくった。どうやら薬の相性しだいで、すぐ陣痛に繋がる人もいれば2~3日かかる人もいる様だ。
バルーン入れるのは痛いのかな… 前回よりは楽かな… など、心配しだしたらキリがないのでとりあえず寝ようとしたが、私の興奮を察知してるのか赤ちゃんも元気にグリグリ激しく動いていた。
当日を迎え、色々な書類に夫婦でサインしたりいそいそと着替えをしたり、準備が始まった。
さぁ、整った。いよいよ薬投与である。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:アブラカタブラ
年齢:31歳
子どもの年齢:3歳・0歳
31歳、今年3歳になる長男と、0歳の次男のママです!同業者の主人と治療院を営んでいます。素人感満載ですが、イラストを描くのが好きなので良かったら記事を覗いてみて下さい!
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。