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出産直後、母性が大暴走して母マシーンと化したわたし。ぶっ倒れて気づいた産褥期の意味…byうだひろえ

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 今回は、いつもお送りしている「第二子の妊娠出産エピソード」ではなく、第一子の出産後、母性が大暴走してぶっ倒れたお話です。

 

初めての妊娠、自分のお腹の中で育っていく命、不安と期待と喜びと。

ドキドキワクワクな妊婦だった私、出産時にいろいろありつつも、無事に対面できた我が子は、とても小さくて、信じられないくらい可愛かったです。

緊急帝王切開だったので、産後いろんなところが痛かったのですが、可愛いベイビーの顔を見たら「痛いなんて言ってられないね☆だって私……【お母さん】なんだもんね☆」と、常に語尾に星☆が付くテンションで、新生児のお世話をしていました。

 

産んだ病院が母乳育児推進派だったこともあり、産後すぐから助産師さんに乳首をちちくられていたのですが、その痛みも「母ゆえのもの☆」と喜びに変えるドMっぷり、試しに赤子におっぱいを咥えさせてみたその刹那、幸せホルモン大放出で感動して感涙、暇さえあれば乳を飲ませる始末。

その甲斐あってか生後3日ほどで母乳が出るようになりました。

 

2500g以下で小さく生まれたマイベイビーは、一度にたくさん飲めなくて、飲み始めるとすぐにうとうと眠ってしまいます。

そしてすぐにお腹がすいて「ふにゃあ」と目を覚まし、またおっぱい。

授乳はよく「3時間おき」と言われますが、私は「この子が求めるままに……」と1時間おきにしてました。

 

そんな状態の私を見た助産師さんが「添い乳」の仕方を教えてくれて、授乳しながら眠るスキルも身につけて、24時間母性全開

 

退院してからも、実母や夫が家事や沐浴はやってくれたものの、私はひたすらおっぱいマシーン、合間にオムツ代えや自分の食事、トイレ、シャワー、仮眠をして、時には食事やトイレはおっぱいしながらして、なんて生活を始めたのですが。

 

あれ、なんなんですかね。

突然来るんですよね。

猛烈な、「寒気」

 

9月下旬だったので、寒いわけがないんですよね、赤ん坊がいたので冷房も弱かったですし。

タオルケットにくるまっても寒くて、毛布を出してくるまって、それでも震えが止まらなくて。

 

多分、ホルモンとかストレスとか、自律神経とか、まあ思い当たる節はありまくるわけですけど、ここまでなってみてやっと、「え、ちょっと待って、これ、私が寝込んだら、この子どうなるの?」と、至極当然のことに、やっと気付くんですよね。

ちょっと休もうにも、1時間おきにおっぱいを求めて泣く赤ん坊に添い乳して、気絶するように仮眠して、また泣き声で起きて……。

 

これも産後ホルモンの暴走で、神経が研ぎ澄まされているので、どんなに疲れて眠っていても、赤子の泣き声で起きちゃうんです。

そして、恐ろしいことに、どんなに疲れていても、寒気がして震えていても……乳を赤子に差し出しているんです。

マシーンです。母乳マシーン、いや、母マシーン

 

この状態、その後母乳を飲む量が増えていって、授乳間隔が空くことで、少しずつ改善されていくのですが、赤子が重くなれば抱っこがつらいし、動くようになればまた別のしんどさがあり、その後も何度か、「猛烈な寒気」に襲われて、ぶっ倒れました。

 

今思えば、ミルクを足せばよかったし、そうでなくとも搾乳して哺乳瓶で飲ませてもらってればよかったし、泣くからって避けないでパパに抱っこしてもらえばよかったと思います。

というか第二子の時はそうしました。

 

「産後の肥立ちが悪いと更年期にいろいろクる」と聞きますが、私はリアルタイムで命の危険を感じました。

寿命が削れていく音が聞こえました。

「こんなんじゃダメだ、この子のためにも生きなきゃ……」とまで思い至って、やっと、ホルモンの暴走を収めて「自分の休息」を優先できるようになったんです。

 

これから産後を迎える方やその周りの人は、こんな状態になりうるってこと、知っておいてもらえたらいいなと思います。

私は知らなかったです……我ながら怖い!

そして、できれば、そうなった時の対策まで、産前に考えておけたら素敵です。

 

私の願いは、「産後はしっかり休む」ことの意味を、社会全体が把握して、「しっかり休める環境が当然」の世の中になること!

私もがんばりますので、どうか世間様、おなしゃす!!

>>>次回のエピソード:ついに始まった父子2人きり生活。試練続きの1週間を乗り越えて夫が得たものとは…?

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著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:4歳と2歳

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。4歳男児&2歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。

website:http://umeyon.net
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