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ポイントは、納得・やる気・簡単・習慣化!夫婦の家事育児の分担ルールの作り方、我が家の場合

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こんにちは、斗比主閲子です。

ゼクシィBabyの編集さんからこんなお願いがありました。

斗比主さんは夫婦で、育児のオペレーションモデルを作るにあたって、何か話し合いは持たれるのでしょうか? なかなか、夫婦でルールをしっかり決めて回していくというのが難しいなあと感じるので、もしその話し合いや伝え方のコツ、実際に安定運用に持っていくコツのようなものがあれば、お聞かせください。

特別なことはしてませんけど、我が家がどうやってルールを決めているか、どうやって運用しているかを書いてみます。

ひとりの問題はふたりの問題

まず、大前提として、我が家では「夫婦どちらか一人の問題は夫婦二人の問題」という考えがあります。例えば、家事が回らなくて辛いとか、育児で子どもにイライラするとか、そういうことを夫婦どちらかが感じたら、それを相手に伝えて、夫婦二人で解決しようとします。

それは、我が家が、二人が一人の時より快適に、一人ではできないことをやるために夫婦をやっているからです。どちらか一人に負担が偏っているとか、どちらか一人が(相手に関係なく)弱っているとか、そういうことが分かれば、それは夫婦の不幸せなので、その問題を解決しようとします。

これが大前提です。自分たちのために問題に立ち向かいます。

 

ポイントは、納得・やる気・簡単・習慣化

それで、何か問題があるとして、それを解決するためのルールを作るときには、そのルールが納得できるものか、やる気が出るか、簡単か、習慣にできるかを考えて設定します。

例えば、先日の記事で書いたように、我が家では私が主にお弁当は作ってます。あるとき、お弁当作りがとても嫌になりました。そのことをパートナーに打ち明けて、よくよく話をしてみると、どうやら私は食材を弁当に詰めるのに抵抗感があることが分かりました。

私は料理をするのが好きですが、パートナーは料理は嫌いです。ただ、パートナーは出来上がった具材を弁当に詰めるというのは、それほど手間ではないし、綺麗に並べるのは好きらしい。ということで、前日の夜までに食材の調理は私が済ませ、朝にパートナーには食材を詰めてもらうことにしました。

これがお弁当全部をパートナーに一方的に任せるということであればたぶん成立しなかったと思います。家事でも育児でも、本人が好きだったり、細かく分けると、できる部分があるものですからね。

 

ルールを守れないのはわたしのせい?あなたのせい?

ただ、そうやって、家事育児の分担ルールを決めても、それが思った通りに運用できないことがあります。そういうときは、相手が悪いとか自分が悪いとか考えないで、ルールの設定に問題があったと考えます。

具体的には、どうしてそのルールがあるのか理解していないのではないか、やりがいがなかったのではないか、難しすぎたのではないか、自然にこなせないものだったのではないかという観点で見直します。

ルールを守れないときに「なんでこんなこともできないの!?」は我が家ではあまり使われていません。これは相手のやる気を物凄く奪うし、相手の問題を自分の問題と考えてないから出る言葉ですから。

例えば、男性がトイレで便座を上げて立って小をすることがありますよね? 男親でも子どもでもいいんですけど。そうすると、トイレ掃除担当の家族からすると掃除の頻度や手間が増えて嫌だったりするわけです。だから、トイレは座ってするように決めるわけです。

でも、相変わらず、立って小をしている人がいた。「決めたことなのに、なんで!」と怒ることはしません。まず、どうして立ってすると困るかを再度説明するわけです。「座ってしてくれるとお母さんが喜ぶ!」と標語を掲げてもいい。便座を上げるのが習慣になっているならば、便座の裏に重しをつけて、便座を持ち上げにくくするなんてことをしてもいい。

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できないのを相手のせいにするほうが大変!

だいたい人間そう簡単に変われないですからね。自分が当たり前にできていることが誰もができるわけでもないですから。

自分が得意なこともあれば相手が得意なこともあります。そうやってお互いカバーができるから二人でいる意味があると私たち夫婦は考えています。

何か問題があるときに相手のせいにしちゃうのは短期的には楽なんですけどね。でも、長期的に見れば問題はそのまま放置されちゃうことが多い。一人で問題解決しようとするの大変ですから。

そう考えると、せっかく一緒に暮らしているのだから、知恵を絞って快適な家庭にしようと二人で思っているのが、我が家で上手く家庭運営のルールが運用できている最大のコツなのかなと思います。

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斗比主閲子
プロフィールは『1976年10月3日生まれ、福岡県出身。旧帝大卒業後、一部上場の家電メーカーに就職。外資系含めて何度か転職した後、現在は某企業のIR部門に所属。2.5世帯住宅で、X人目の子育て中……』ということになっています。

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