普段、寝かしつけで手こずっているのに、みつ本人の意思とは関係無く強制的に眠らされる様子は、母親の私には精神的ダメージが大きいものでした。
眠った後は私一人で部屋へ戻り、待機することに。
ある程度想像していたものの、いざあんなに抵抗する姿を目の当たりにすると少し後悔してしまいました。
まだ1歳半の子供に手術する決断をしたのは間違いだったのではないか?
どんどん気が滅入るだけなので雑誌を読んで気を紛らわそうと思ったとき、思ったより早く呼び出しがかかりました。
5分程しか経っていなかったと思います。
急いで手術室へ行くと
起きてる!!
既に目を覚ましてベッドの中で泣いて待っていました。
眠らせる麻酔薬があれば眠りから覚ます薬もあるそうです。
抱っこすると疲れきっていたみつも安心したのか、すぐ泣き止みました。
そして改めて担当医とお話すると
小瓶に入った小さなしろい塊を見せていだたいたのですが、
なんだか不思議そうな表情でした。
術後の注意事項などを聞き、その日も一泊して様子をみることに。
2cm程切り開いて3針縫ったのですが、意外と本人は傷の痛みを気にしている様子はなく、すぐにニコニコと笑っていました。
患部が本人の視界に入らなかったのが良かったのかもしれません。
大変だったのは、1歳児特有のもちもちの頬っぺたが乗っかる位置だったので、傷口のテープを貼り替える作業に手こずりました。
そして翌日の診察、検査結果を伝えられました。

え?あんなに辛い思いをしたのに原因も結果も謎のまま?
なんだか拍子抜けしてしまったのですが「悪いものではない」という部分だけを拠り所に、この騒動は終わったのでした。
結局しこりの正体は不明でしたが、あのまま放置していたよりかは良かったかな、と納得しています。
4歳になった今、心配していたケロイドも無く傷跡も目立たずに済んだのは、丁寧に手術してくださった先生方のお陰だと思っております。
>>>次回のエピソード:VBACを選ぶのは母親失格?帝王切開のトラウマから、二人目の出産法に悩む
著者:ゆむい
年齢:28歳
子どもの年齢:4歳・2歳
イラストレーター。やんちゃ盛りの兄弟の様子をほのぼの漫画で描いています。
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