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「あったかい…!」 8ヶ月で突然の破水、強すぎる陣痛。やっと迎えた我が子の感触

夫の駐在先の海外で妊娠し、日本に里帰りして出産する予定でした。

ある時、特に何も異常は言われてなかったものの、ときおり少量の出血があり、なんとなく胸騒ぎを感じて、予定を早めて帰国。

その2週間後の夕飯時、突然お股が湿っぽい?と感じてトイレへ駆込むと、お水のようなものがジョーっ…。

真っ青になり分娩予定の産院へ連絡すると、「破水ですね、もう産まれるのですぐ来てください」と…!

「嘘でしょ、まだ8ヶ月なんですよー!」とタクシーで駆けつけ騒ぐ私を、産院の先生は冷静に処置し転院手続きを進め、私は母子周産期医療センターのある総合病院へ救急車で搬送されたのでした。

 

病院へ到着するとすぐに

・陣痛を抑える薬

・抗生剤

・胎児の発育を促す薬

を点滴や注射で次々に打たれ、副反応で体は痛いわ燃えるように熱くなるわで意識朦朧、不安も合わさって疲労困憊。

不安と後悔で夜中にシクシク泣いて、看護師さんに慰められるという醜態をさらしてしまいました…。

 

1、2日目の事はよく覚えていません…。でもだんだんと落ち着いてきて、このままあと数週間、入院かなとか思ってました。今思えば、知識なさすぎです!

入院3日目の朝から、お腹に強い張りが頻繁に。その夜、夫とのチャットで、もう持たないかも? なんて半分冗談で言っていました。

4日目の朝の診察時も張りが辛くて、フウフウ言いながら診察。医師が確認すると子宮口1センチ開いてるとのこと…だけど、フウフウ言ってたしカーテン越しだったため、よく聞き取れず。

何事も起きてないと思って、よっこらせとのろのろ部屋に戻ると、看護師さんがやってきてNSTを装着しだし、10時からモニター監視開始に。

細かに痛みや張りの状況を聞かれたけど、その時はまだ、なんのための監視かわからず、のん気な気分で応答してました。

 

その日の午後、生理痛のような痛み、16時すぎ、強い痛みが加わる。

まだ、笑ったりするほど余裕はあったけど、ベッドごと陣痛室へ移動させられました。

 

段々と張りと痛みが増してくるのを見ていた母が、今日辺り産まれそうねと予言。

その言葉に(え? まじで? )と急に緊張…。

主治医の先生が診察すると、子宮口は2センチ開いてました。

この頃、お腹が痛くて話すのも辛くなってきていました。

当直医が出勤し、すぐに出産の方向を提案してくれました。これだけ痛がっているのなら、切ってでも賛成とのこと。

が、主治医は薬の量を増やすとのこと!

張り止めの点滴を増やしつつも、18時半、念のため分娩室へ移動。

 

ますます強くなる痛みをなんとか深呼吸で耐えようとがんばるものの、5分置き間隔くらいのところでもう結構限界。

ここでようやく薬を打ち切り出産することが決定。

薬を切った途端に一段と陣痛がキツくなったのだけど、医師や助産師さん曰く、

「お産はゆっくり進行してるからねー。明日の朝になるかもね。」

との事で気が遠くなり…。

でも陣痛はどんどん強くなり、そのたびに分娩台から落ちそうになりながら近くのものをぎゅーっと力の限り握りしめながら「あっ!あーー!」と叫んでました。

その度に助産師さんが駆け寄って腰をさすってくれて、お腹の痛みは変わらないけど、なんだか安心しました。

 

陣痛の合い間には、早く終わって欲しい一心で、細かに状況を尋ねてました。

「今、どのくらいですかぁ…」

「今、子宮口4センチ。」

「まだ、4センチですかぁ…(涙)」がくっ

 

何度か陣痛の波が来た後、ある時、唐突にあそこに違和感を感じ(マズイ!)と思い、

「何かが出そうです…」と訴えると

助産師が「そうよね、便が出そうな気がするけど、違うからね」と言ってお尻を押してくれたけど、そこではないような? 違和感。

ここで痛すぎる陣痛に呼吸が乱れているので、酸素マスクをつけてくれました。

心の中で『おぉお!』と感動したのは、陣痛のたびに中で赤ちゃんが降りてくるのがわかったこと。

 

そして次の瞬間、やはり、あそこを内側から押されるような感覚がハッキリと!

(ああ、これ、もう、無理かも!出る!!ていうか、これ、出たら、床に落ちちゃう!!)と思い、とっさに

「お尻ではなく、あっちからもう、出ますー!」と叫び、医師を呼んでもらいすぐに仰向けで診察。

ゆっくり進んでいると言われた分娩が、急進行。

そこで急遽、出産にとりかかり、慌ただしく分娩準備がされ、看護師、早産だったため小児科医も集合。

なんだかたくさん集まっていて、10名くらい分娩室にいたような。

まぁ、出産中はそれどころではなく全く気になりませんでしたが…。

 

1回目の陣痛、もう産んでいいんだという安堵感もあるけど どうしたら良いのかわからないので、叫びながら呼吸をするだけで精一杯。

 

2回目の陣痛、赤ちゃんが苦しくないよう、股関節を開いて倒し、呼吸を止めないようアドバイスされる。痛い。とにかく痛い。下腹部とあそこが裂けそう!

 

医師より、次で産まれるからね、と励まされる。

 

3回目の陣痛、呼吸を止めて息まずに、赤ちゃんに任せて!と助産師に言われ、叫びながら深呼吸だけは意識する。

グイグイっと、膣から出ようとしてるのがわかる。

一瞬、呼吸も出来なくなるほどの痛みと苦しみがあり絶叫、そして、赤ちゃんの頭がズルっと出たのがわかりました。

その後続いて体が。

 

その瞬間に体がふわーっと楽になり、すごい安堵感が。

痛みから解放され、脱力。

 

午後20時33分、女の赤ちゃんが産声をあげました。

 

胎盤と裂けた膣壁を処置してもらい、その間に赤ちゃんとご対面。赤ちゃんが小さかったせいか、会隠は無事でした。

胸に乗せてカンガルーケアをさせてもらいました。

 

産まれたばかりの赤ちゃんは、すごく、あったかかった…!

ちっちゃくてちっちゃくて。

 

赤ちゃんは週数の割には元気な女の子ということ。

予定日くらいまでNICUでお預かりとなりました。

こんなに小さなものが、自ら産まれてこようとするその力の強さに驚かされ、いきなり奇跡を教えられた気がしました。

 

その後、胎盤を病理解剖に回して調べてもらったのですが、結局早産の原因はわからずでした。

とにかく妊娠中は少しでもおかしいなと思ったら信頼できる病院で診察を受けて体を大事にする事に越した事はありません。

著者:すーさん

2016年3月に30週の早産で女の子を出産。1ヶ月半NICUにお世話になりました。

慣れない海外での引きこもり妊娠生活で日本に帰ってからもすっかりインドア派になってしまいました。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。