妊娠がわかって喜んだのも束の間、初めての妊娠・出産は知らないことだらけで、毎日が驚きの連続でした。
そんな時に耳にしたのが、出産時の格好。「お化粧は落としてください。コンタクトはつけないでください。マニキュアもダメです」という注意でした。
出産の痛みや体験などについては、出産経験者の友人たちから何度も耳にしたことはあったのですが、出産時の格好については誰も教えてはくれませんでした。
今思えば、そんなことは気にならないくらい出産は壮絶な体験だから、と納得するのですが。とにかくそれを聞いた時は、さあどうやってスッピンで出産を乗り切るかとそればかりを考えていました。
正確にいえば、出産をスッピンの状態でするのは構わなかったのです。
問題は、出産直後に沢山撮られることになるであろう、赤ちゃんとの写真でした。写真で残したものは真実として残ってしまいます。出産直後はみんなボロボロの状態で写真におさまっているとわかっているものの、自意識過剰な私は、不本意な姿を後世に残すのが本当に嫌でした。
そんな姿が仮に公開制限のないSNSに載ってしまったら…。
薄くて平べったい顔がコンプレックスの私。普段からお化粧はしっかりしていました。さらに、コンタクトは瞳が大きく見えるものを使用し、時にはつけまつ毛も装着していました。
しかしお医者さんに逆らうわけにはいきません。私も赤ちゃんも元気に出産を終えるには、必要なことなのですから。そこで考えついたのが次の対策です。
・まつ毛エクステをする
看護師さんに確認したところ、取れる心配がなければ大丈夫とのことでしたので、目元の貧相さを補うために、まつ毛エクステをしました。
・眉毛は描かせてもらう
お化粧が禁止なのは顔色がわからなくなるから、とのこと。なので眉毛だけはセーフ。しっかりと描きました。もちろん発汗に備えてウォータープルーフ仕様のもので。
・陣痛の合間を縫って顔のマッサージをする
妊娠後期はとにかくむくみに悩まされていましたので、次の陣痛までの間に軽くリンパマッサージをしていました。これは期せずして、陣痛の痛みや恐怖から意識を反らすのにも役立ちました。
・メガネは外して写真にうつる
私はド近眼ですので、メガネをかけると目がびっくりするほど小さく見えます。そこで、写真を撮られそうだと感じた時は、おもむろにメガネを外すことで対応しました。
さて、そこまで準備して挑んだ出産後の写真。
出来栄えは、というと…気休め程度には良かったように思います。もちろん陣痛のピーク時や出産時などには、そんなことはすっかり頭から抜けていましたが、落ち着いて改めて写真を見た時、手を尽くして良かったなと思いました。
ちなみに、私には二人目となる赤ちゃんがお腹にいます。もちろん次の出産時も、出来る限りの悪あがきはする予定です!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:iwaosyuki
年齢:30代
子どもの年齢:1歳
現在、二人目の赤ちゃんを妊娠中のママです。実家の福島と嫁ぎ先の宮崎、北と南を行き来しながら暮らしています。両家のおじいちゃんおばあちゃんに助けられながら子育てする毎日です。
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