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子宮口が開かないように紐で縛る「子宮頚管縫縮術」。抜糸の痛みは産科医の腕次第!?

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私は次男を妊娠中、21週の時に子宮頚管無力症により突然子宮口が開き始めてしまいました。

私が病院に行った時には既に2cm開いており、赤ちゃんが包まれている膜が内診で見える状態になっていたようです。

そこで緊急手術として「子宮頚管縫縮術」という、開いた子宮口を開かないよう子宮頚管を紐で縛る、といった処置を施してもらいました。

 

この手術で使った紐は、順調に行けば36~37週の時に抜糸します。
しかし、私の場合は32週で強いお腹の張りが始まってしまい、子宮収縮によって縛られている紐が子宮頚管にくい込んだことで出血に至ってしまったため、これ以上このまま縛っておくのは危険だということで抜糸することになりました。

 

私は以前から、いつか必ず来るこの「抜糸」という恐怖に日々震えていました。

「子宮頚管縫縮術」は脊髄麻酔を行いますから痛みは全くありません。

ですが抜糸については、麻酔をせずに処置されることは、既に馴染みの助産師さんに確認済み。

なおかつその助産師さんは「すっごく痛いよ~!終わった後は生理痛のような痛みがあるし、出血も多いからね。でもまぁ先生の腕にもよるけどね~」と私を脅すのです。

ネットでも調べてみたところ、「かなり痛い」「気を失うかと思った」「お産より痛い」「絶叫した」など恐ろしいことばかり書いてあるではありませんか。

 

しかも主治医はい医大を卒業したばかりの新人の先生でしたから、抜糸に慣れているはずがありません。

「どうにか抜糸だけは、ベテランの先生にしてもらえないかな…」そんなことばかり毎日考えていました。

そして、いざ緊急で抜糸をすることになった時。

なんと新人の先生は緊急帝王切開のオペに入っており、私の抜糸は推定50代の病棟で一番偉く、腕がいいとされているベテランの先生が行ってくれることになったのです。

私は自分の運の強さに、助産師さんや先生に見えないよう隠れて小さくガッツポーズをしました。

 

内診台に上がると、まず内診時に誰もが使われているであろう、クスコを入れられているのに気付きました。

というのも、先生が助産師さんに器具の名前を指示するので、私もある程度、何を使って何をされているのか妄想が出来るというわけです。

痛みは特にありません。

次に恐らく抜糸のためのハサミのようなものが入ってきました。

中でモジャモジャと何かしらの作業が行われていることは、感じとることが出来ます。

まだまだ痛みはありません。

「なーんだ、意外と楽勝じゃん!」

と、少し油断をしていると先生が「ちょっとチクッとするかもしれません」と言いました。

その瞬間、返事をする間もなく下半身に激痛が走りました。

思わず「いたっ!!」と声が出てしまったほどです。

あまりの痛みに、緊張が再び蘇ります。

「もう痛いことは終わったからリラックスしてくださいねー」

先生のその言葉に心底ホッとしたのも束の間…。

先生が助産師さんに「ガーゼ」と指示を出したかと思うと、恐らく止血のためのガーゼが入ってきたのですが、それがまたチクリ、チクリと痛みます。

そして止血のガーゼを抜き、抜糸は終了しました。

 

その後、助産師さんの言っていたような生理痛の痛みも全くなく、出血も全くありませんでした。
抜糸中もネットで書いてあるほどの痛みではありませんでした。

これはもう先生の腕が良かったのだろう、と私は思います。

 

結局、抜糸をして3日後に子宮口が開き始め、陣痛も始まってしまい、私は32週で次男を出産しました。

もし3人目を妊娠した場合には、12~14週で子宮頚管縫縮術を行うべきだと産科の先生から言われています。

その時まで、抜糸の上手い先生に当たる運を持ち続けていたいものです。

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著者:かつどん子
年齢:30代
子どもの年齢:3歳・2歳

男の子2人のママ。毎日元気に走り回っている2人を後ろから必死に追いかける日々。趣味はドライブと食べること。週末は美味しいものを求めて家族みんなでお出掛けしています。

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