私が妊娠かもと最初に漠然と思った瞬間は、生理予定の一週間前、今思えばまだ妊娠3週0日、受精したてであろう頃でした。
彼(現在の夫)と大好物のお寿司を食べに行ったのにいつものようにおいしいと思えなくて、変だなぁと感じたのがきっかけでした。
その前のデートの際いつもしていた避妊をしっかりしなかったということもあり、私は生理周期がほぼ28日周期でしたので排卵日を調べたら数日前で、もしかしたらもしかしちゃうこともあったらどうする?という話をしていたので余計に意識が敏感だったのかもしれません。
お寿司をきっかけに、そのあと自分の様子を気にしていると、いつもより変な怠さがあったり、いつもの生理前の胸の痛みがない代わりに乳首が痛く感じたり、ととにかく“いつもと何となくだけど何か違う”という違和感がありました。
そんな中、ちょうどその週に会社であった健康診断でレントゲン検査があり、まだわかんないからいいやと受けようとした瞬間、"やっぱりだめだ!"っと思って気づけばとっさにレントゲンを断っていました。そのときには考えるより先に何か感じていたのかもしれません。
ネットでいろいろ妊娠超初期について調べても結局人それぞれで余計にわからなくなるだけだったので、念のため2回分の妊娠検査薬を購入し、生理予定日が2日過ぎても(2日以上ずれることはあまりなかったので)生理が始まらなければ調べて、陰性だったら更に一週間後にもう一度調べてみようと思い、そう彼にも伝えました。
生理予定日から2日後、検査薬で調べたら線が二本。何度見ても“陽性”で、やっぱりそうかと思ったのを覚えています。
当時夜勤の立ち仕事で薬品をも扱う仕事をしていたので、何かあったら困ると思い翌日朝一で病院に行き、検査結果はやはり陽性でした。
この時妊娠4週と3日でした。
その時はまだ小さい小さいごく数ミリの胎のうが確認されただけだったので、2週間後にまた来るように言われました。
まだ確実ではなかったものの、この2日後から猛烈なつわりが始まってしまい、立っていられなくなって会社を早退してからは水すらまともに飲めなくなり、激しい吐き気や胃痛もあって上司に事情を話して次の病院までたまっていた有給を使って休みをもらい、妊娠が確実ならもしかしたらこのまま退職を希望したいと伝えました。
このときの2週間はつわりと、妊娠への不安やら流産の不安やら会社にこと、結婚のこと、色々と一気にいろんなことが押し寄せてものすごく長く感じられました。
義姉が2度流産して、不育症の診断を受けていたこともあり(その後無事に第1子を妊娠&出産しましたが)、本当に不安でした。
そして2週間後の妊娠6週と3日目。胎のうがちゃんと大きくなって心拍が確認され、思わず涙がこぼれました。さらに2週間後の妊娠8週には順調だから母子手帳をもらってくるように言われて、その時はまだつわりは相変わらずでしたが、色々な不安を通り越して嬉しい気持ちでいっぱいでした。
その後が悪阻が酷くて点滴を何度かしたり、治まったかなと思えば切迫流産から切迫早産で少しの間入院したりとバタバタでしたが、今なんとか無事に37週目に入っています。
あのとき自分の変化に早く気づいてすぐに検査をし、会社には迷惑をかけ金銭的にも苦しくなりましたが、人ひとりの命を最優先に早々に退職の決断をしたことを今は後悔していません。
そしてなにより、私たちカップルは当時まだ結婚の予定はありませんでしたが、避妊をしても妊娠の可能性が0ではないこと、そういう行為には常に妊娠の可能性があることを普段から時々冗談まじりにでも話せるような関係でしたので、それは本当によかったと思っています。
だからこそその時の避妊がきちんとできていなかったという認識を持てて、自分の生理周期や排卵日を把握して、些細な違和感にも敏感になれたのかなと今思えばですが感じています。
周りにどう思われても自分の心身に気をつけることが赤ちゃんの命を守る第一歩です。
今はただ、この子が無事に産まれてくることを祈って大事に一日一日を過ごしています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:sii
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