切迫流産とは、なんらかの原因で赤ちゃんが流産しかかっている状態です。
腹痛と出血がそのサインで、初期はわりとよくある事らしいです。
入院をしなくても、家で安静していれば治ってしまう事が多いそうです。
(でも切迫流産の症状があった時は、絶対に病院に行きましょう!)
それなのに私が即入院になってしまった理由、それは「出血」と同時に「破水」をしていた為です。
最初、先生から「破水」という言葉を聞いた時は、全くピンと来ませんでした。
「破水って出産直前にするもんじゃないの?破水するとどうなるの?」って感じで。
でも説明を受けてようやく理解しました。
かなり稀な事ですが、妊娠初期に羊膜が破れて破水してしまう事があるみたいです。
そして妊娠初期に破水をしてしまうと、赤ちゃんが助かるには
①破れた羊膜を再生して羊水を増やす
②22週以降まで耐えて、早産で出産する
…という方法しかなくなります。
その間に赤ちゃんが感染症にかかる可能性が非常に高く、
感染症になったらすぐに取り出さないといけなくなる と言われました。
「なんで私が?私の赤ちゃんが?」と何回も思いました。
運が良かったのは、破水した時に家にいた事と、
「これは赤ちゃんに何かあった」とすぐに気づいて、急いで病院に行った事です。
もし仕事していて気づかなかったら?旅行に行ってたら?
あの時ただの出血だと思って放置していたら?
・・・そう考えると、ただただ恐ろしいです。
切迫流産の治療法は、赤ちゃんを信じて「寝ること」だけです。
でも何もしないで寝ていると、いろんな事(とくにネガティブな事)を考えてしまい、ワーっとなってしまいそうになるので、本を読んだり携帯ゲームをやったりして、リラックスしていました。
一番はまっていたのは脱出ゲームです。時間がいっぱいあるの で、難しそうなアプリをダウンロードしてやりまくっていました。
あとこの機会にと思い、気になっていた巻数の多い漫画を読破しました。
こんな事を書くと「こいつ入院しているのに、めちゃくちゃ楽しんでるじゃないか!」と思われるかもしれませんが、妊娠中のストレスは赤ちゃんに悪影響なので、この行動は正しかったんじゃないかと思います。
助産師さんには「漫画いっぱい読むのね」とちょっと呆れられてましたけど(笑)
そんな感じで治療に励んだおかげで、
破水と出血も治まり、感染症の心配もないという事で(かなり奇跡的な確率だったらしいです…)「家で絶対安静」という条件付きで、2週間で退院する事ができました。
流産しそうになった時「生まれればどんな子でも良い」と本気で思いました。
病院に向かう車の中で、なぜか夫が付けようとしていたキラキラネームが頭に浮かんで
「もう名前が●●●(キラキラネーム)でも良いから生まれてよ!」って思ってました。
言わなかったけど。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
遊佐いつか
東京生まれの北海道旭川育ち。現住所は東京の多摩地区。
趣味はゲームと漫画を描く事。第2回pixiv×MFコミックエッセイ新人賞受賞。
『恋愛すっとばし婚』(KADOKAWA)
この手があったか------!男性免疫ゼロのオタク同人漫画家が生活のために婚活→結婚→出産!
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