こんにちは、ユーラシアです。
いざ妊婦としての日々がスタート。
出産を指折り数えたり、赤ちゃんの名前を考えたり、ベビーグッズを揃えたり……
妊娠生活って、そんな夢いっぱいの楽しい日々なのかと私は思っていました。
でもそれは間違いでした。幸せ絶頂のはずの妊婦を苦しめるものーーそう、つわりです。
突然ですが、ここで「こんなつわりは嫌だ!」を披露します。
1. 毎朝、黄緑色の液体を吐く
エイリアンか!
2. 唾液の量が増える
地味すぎる! 地味に嫌すぎる!
3. 出産当日まで終わらない
長い! 修行か!
…………はい、お察しの通り、これ全部私のつわりです。
毎朝緑色の液体を吐き、唾液の量が増え、出産当日まで終わりませんでした。
なんという苦行(もしくは修行)だったことか……。
一つずつ説明します。
緑色の液体というのは、胆汁のこと。
つわりの王道吐きづわりにかかった私は食後に戻すだけでなく、毎朝の目覚めの直後に吐いていました。
爽やかな朝、カーテンを開けて太陽の光を浴び、さあ今日も一日がんばろうと伸びをして、トイレで嘔吐。
朝は胃が空っぽのため、まず胃液を吐き、そのあと胆汁が出てくるのですが、こいつが何故か黄色〜緑色の蛍光色なんです(そしてとんでもなく苦い)。
自分の体内にこんな派手な色した液体があるとは、知りませんでした。勉強になるな〜!
二番目です。
つわりには色々な種類や症状がありますが、中でも異色の「唾液づわり(よだれづわり)」というものになってしまったのです。
妊産婦の方でも、「唾液……? 何それ?」と思うかもしれません。
唾液づわりとは、その名の通り唾液の量が増えるつわりです。
と説明しても、まだピンと来ないかもしれないですね。
皆さんは普段生活していて、口の中の唾液を意識することはありますか?
唾液に溺れそうになることは? 唾液が邪魔で食べ物や飲み物の味がしないなんてことは? 寝ている間に枕がよだれでびっしょり濡れることは?(汚くてすみません)
こんなこと、きっと滅多にないですよね。
これが唾液づわりの症状なんです。
何をしていても、何もしていなくても、口の中にどんどん唾液が溜まっていってしまい、息苦しくなったり、気持ち悪くなったり。
私は仕方なくペットボトルを常に携帯していました。
水で口をすすぐ……のではなく、空のペットボトルに唾液を吐くのです(本当に汚くてすみません)。
見苦しくないようアルミホイルで周りを覆ったペットボトルを、常に片手に持って生活していました。
さらに唾液がドロドロして、ビールのような苦味が出てくるという変化もあり……。
ビール味なんていいじゃん! と思う方もいるかもしれませんが、あいにく私はお酒が飲めず、特にビールが大の苦手なので辛かったです。
生クリーム味なら大歓迎だったのですが(それはそれで気持ち悪い)。
そして最後の「出産当日まで終わらない」。
初めての産婦人科で妊娠が確認できてから、出産当日まで、私のつわりは持続力バツグンだったのです。
安定期に入ろうが臨月に入ろうが、朝起きればリバース、口の中には常に唾液がMAX。
妊娠後期には、体調不良を訴える私に実母までもが
「まだつわりがあるの? そんなに長いつわり聞いたことないけど……思い込みじゃない?」と言うほどでした。
暗黒の十月十日です。
それだけに、出産翌日の朝、目が覚めて吐き気を感じなかったときは
「ついに解放された!」と感激し、人間の体の不思議をつくづく感じました。
朝って、こんなにもすがすがしいものだったんですね。
それにしても、これだけ多くの妊婦を苦しめているつわりに特効薬がなく、原因もよく分からないというのは残念でなりません。
我が息子をはじめとする新世代の子供達が、将来つわりの特効薬を開発してくれることを切に願います。
がんばってくれ、子供達! すべての妊婦さんのためにーー!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユーラシア
年齢:30歳
子どもの年齢:1歳5ヶ月
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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