こんにちは、肉子です。いよいよ体外受精デビュー!いぇ~い。
名古屋駅が最寄だったその不妊クリニック。
通院が電車一本でとてもラクです。通院のついでに百貨店で買い物したり、カフェでお茶したりというお楽しみもあります。
せっかく通院するのだから、受診だけを目的にするのも勿体ないですしね。
そして、クリニックの客層が、田舎の婦人科とぜんぜん違う!!
患者のみなさんは、ファッション誌に出てくるような小ぎれいなOLまたはキャリアウーマン風の気合入ったオシャレ服とブランドバッグ、髪もメイクもきっちりばっちり。
初診に、モロ田舎モンスタイルのわたしはめちゃくちゃ浮いてました。
このクリニック内には、誰もが閲覧できる掲示板があり患者の意見など貼りだしてあります。待ち時間にそれを読むのも楽しみの一つでした。
「予約時間どおりに来ても待ち時間が2時間もあった」
「受付の手際が悪い」
「採血が痛い」
こんな感じの要望もあれば
「ほかで何をしてもダメだったのに、このクリニックですぐに妊娠できた!」
「先生たちがすごく頼もしくて、安心して通院できます」
という感謝の言葉も多々です。
まあ、これはフツーですよね。
しかし、毎回ちょいちょいある理不尽な要望・クレームがなかなかパンチがきいてます。
「なぜ子連れ禁止なのですか? 上の子を預けるところがないので、子連れ通院を認めてほしい」
「クリニック内に、無料の託児所を作って。それがダメなら保育士つきのキッズコーナーでいい」
「診療代が高いので、成功報酬にしてほしい。体外受精して陰性だったらお金がもったいない。そういう病院もあるから」
ツッコミが追い付かねぇー!!
この、頻繁に見る「子連れOKにして!」という要望を見るたびにわたしは胃がキリキリしました。子連れ禁止だからこのクリニックを選んだので、ほんとやめて…。
あとは
「待ち時間がヒマ。雑誌を用意して」
「冷房が寒い」
「トイレに使い捨て除菌シートを置いて」
など、「自分で持ってこいや」とついつい言ってしまいそうなモノも多々。
クリニックの院長の回答も
「暇つぶしは自分で見つけてください。」
「寒かったら上着を持参してください」
「自分で好きなものを持ってきてください」
など、淡々とGJな回答で切り返していました。
すごいな院長の塩対応。
びっくりしたのは
いや~、わたしも不妊だけどこれはちょっとイチャモンつけすぎやろ。
気楽なのは「ここにいる人みーーーんな不妊仲間」という事実です。
妊娠した人は8週になったらもう卒業なのでお腹の大きな人なんてどこにもいません。
たとえ移植の結果が陰性だったときに、思わず待合室で涙してしまっても、興味津々でジロジロ見てくる人なんていません。
みんな同じ立場で、同じ苦しみを知ってるものどうしだから。
大盛況なので待ち時間は長いのですが、そこはオタク。時間のつぶし方は無限にありました。
わたしの場合は、自分で小説を書くタイプのオタクなので、当時はやっていたキング●ムのポ●ラというデジタルメモのデバイスを使って長編小説を書いておりました。
他の人たちを見ると、たいていスマホいじりか読書がメジャーでしたが、外出してお茶やショッピングをするのもアリでした。
待ち時間はすごく長かったけど、それもぜんぶ含めたものが不妊治療だと思っています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>>次回のエピソード:初診料4万円、4回で16万6千円也!!高度不妊治療は、超高レートの課金ガチャ!?
著者:肉子
年齢:37歳
子どもの年齢:3歳・1歳
100人婚活地獄から這い上がり30歳で結婚。健康には自信マンマン・産む気マンマンなのに不妊でずっこける。成果が実り、現在は2児の母。
ブログ:ヲタ腐ダイアリ
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