当サイトでご紹介した体験記の中に、
「片足を踏み台の上に乗せたり、赤子を小脇に抱えたり縦にして飲ませたり、授乳の姿勢も人それぞれ…」という内容の記事がありました。
「どうすればラクに授乳出来るの?」アレコレ試してみたけど、どうもしっくり来ない…と悩むママも多いハズ。ここでは、授乳体勢のコツについて、産婦人科医宋美玄先生&小児科医森戸やすみ先生が、専門医としての根拠をもとにお答えする書籍『産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK』(メタモル出版)から一部抜粋してご紹介します。
Q どういう姿勢で授乳すればいいか教えて!
授乳の基本は、お母さんがラクな姿勢で行うこと。産後の母体は、出産によるダメージを負っています。いくらがんばり屋のお母さんでも、1日に何度も苦痛な姿勢で授乳すると、授乳の時間を「楽しい」「幸せ」などとは思えなくなってしまいます。
ですから、お母さんの身体に負担のかからない姿勢が一番。その中で赤ちゃんがおっぱいを飲みやすくなるように工夫しましょう。
お母さんが前かがみの姿勢だと、赤ちゃんにとっては上方向から乳首が降りてくることになるので、深くくわえられません。
赤ちゃんが自分で乳首を加えようとする力を発揮しやすいようにするには、どちらかというとお母さんが上体を起こし(もしくは後ろにもたれかかり)、乳首を上(赤ちゃんの上あごの方向)に向けた姿勢のほうが適しています。
いつも同じ姿勢だと腰に負担がかかるので、以下を参考にしながら何パターンかをローテーションするといいでしょう。
いずれの場合でも、まずお母さんがラクな姿勢をとることがポイント。座っているときは、背中に「クッションや抱き枕を挟んでもたれかかり、重心を後ろにするといいでしょう。そして、赤ちゃんの身体がお母さんの胸に少しもたれかかるようにすると、手だけで支えなくてもすむのでラクですし、赤ちゃんも安定します。
このほかにも『産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK』には、授乳の基本から、授乳中の他の嗜好品や薬のこと、粉ミルクのこと、混合から母乳育児だけに移行する方法、乳房のトラブルの対処法、離乳のことまで詳しく載っています。
授乳についての正しい情報が知りたい人は是非チェックしてみてくださいね!