私は二人姉妹の姉で、ことあるごとに「おねえちゃんなんだから我慢しなさい!」と言われて育ちました。
なので、自分の子どもには、上の子だからとか下の子だからとかで、我慢させるのはやめたいな、と思っています。
はい、思っては、います。
でも、実際は、どうしても手が足りなくて、上の子に我慢させてしまうことがあります。
その間、「待っててくれてありがとう!助かるよ!!」など、感謝の気持ちを伝えたり、べた褒めしたり、するのですが、どうしても、自分が我慢していた時の気持ちを思い出してしまって、「そんなことで褒められたくないだろうなあ」なんて、思ってしまいます。
下の子は下の子で、「自分のせいで待たされてる兄が褒められてる」という状態は、どうなんだろうなあ、なんて考えたりもします。
まあでも、手が使えないなら、口でなにかするしかないよなあ。
なにかもっと上手くできないもんだろうか。と考えました。
無理やり褒めるわけではなく、ただ、待っている子どものこと、ママはちゃんと見てるよ、と伝えられるような。
……ん?
と、気付いて、試しにやってみたのが、「実況中継」です。
実況アナウンサーのノリで、子どもの一挙手一投足を、ただレポートします。
実況される子どもはなんだか嬉しそうですし、それを見ているもう1人も楽しそうです。
下の子は上の子の実況を聞いて、自分もやってほしくて真似してがんばったりします。
それを見てまた上の子は、見本であろうとしてがんばってくれます。
実況する、それだけのことで、けっこう助かっています。
子どもって、ちょっとした「トクベツ」を味わうと、それをエネルギーにして自分で頑張ってくれるんですね。
ま、私のテンションをある程度ブチ上げる必要がありますけど。
疲れ切ってる時や体調不良の時などはできませんけど。
手が足りないなら、口を使って、トクベツを味わってもらおうと思います。
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:5歳と3歳
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。5歳男児&3歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」
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