2歳前の頃、かの悪名高いイヤイヤ期がとうとう娘にもやってきました。
朝は「おはよう」「イヤー!」「ご飯食べよう」「イヤー!」から始まります。
日中も、機嫌よくテレビを見ていたと思ったら急に泣き出したり、大好きなアニメが絶叫するほどイヤになったり、理由なく床に寝っ転がって「イヤアアア」と言ったりと、予測不可能な行動の連続。
声をかければ、とにかく「イヤ」と返すし、走れるようになったのでイヤなことがあると、全力で逃げてしまいます。
夜は、もともと嫌いな歯みがきから逃げまわり、捕まえてみがくと蹴られます。まだ小さいのに、これがかなり痛い。
「叱るときは理由とか説明してあげるといい」ってアドバイス(クソバイス?)を聞いて実践しようと思っても、いざ目の前でイヤイヤされると、「ちょ! えええー?」と焦ってしまう私。経験を積んで親レベルをあげたいところです。
そんな娘ですが、たまに「ぎゅーっ」と言いながら抱きついてくるし、やっぱりかわいい。ムチの多い「アメとムチ状態」ですが、ほんの少しのアメのおかげでがんばれるのです。
それでも、つらいことがあります。それは深夜のイヤイヤ。私の眠いので、ついイライラしてしまいます。
そこで思いついたのが、「イヤイヤ」のライブ化。「またグズっている」と思うとゲンナリするので、「パフォーマンス」とか「ライブ」って呼ぶことにしました。深夜の寝室はライブハウス、娘はV系バンド「IYAIYAKI」のヴォーカル、私はバンギャです。
まあ、こうして妄想したところで何度も起こされると「またアンコールかい!」とテンション下がるんですけどね。でも、やらないよりはよさそうです。
むすメモ! 妊娠中~2歳(メタモル出版)/つかさちずる(著)
ブログやTwitter、WEBメディアでの連載も話題の著者が、自身のブログ『むすメモ! 』をもとに書き下ろしたコミックエッセイ。四コマ漫画をメインに、短編漫画、絵日記、エッセイも加え、涙あり笑いありの2年間。子どもの成長、面白さやかわいさはもちろん、そのときどきの親のほうの楽しさ、しんどさもリアルに伝わってくる一冊です。