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前日まで順調だったのに。夜中に突然の陣痛、上の子と2人きりでどうすれば…?!

予定日より半月早かったものの、37週の正期産で2人目を先日出産しました。

でも、色々大変な思いをする事に…。

 

出産1週間前におしるし的なものがあり、軽いお腹の痛み(前駆陣痛)もそれから時々ありました。

予定日よりは早いかな?と思いつつ…前日の妊婦健診でも、『少し子宮口は柔らかくはなってきてるから、多少出産早くなるかもね?』との話。

それまでのエコーでの健診も『赤ちゃんにしっかり酸素も送れてるし、心臓も動いて順調ですよ』と診断して頂き、ずっと母子共に順調に過ごしてきました。

早くても来週あたりかと構えていると…。

 

その日の夜中、突然、30秒から2分間隔の陣痛が始まりました。

経産婦はお産の進みが早いとは聞いていましたが、まさか数秒数分間隔の陣痛が突然来るとは思わず…。

初めは、また前駆陣痛かと思いましたが、明らかに下腹部と腰の痛みが半端なく…。

 

しかも、今日まで主人は出張中。

車で20分ほどの所に住んでいる実母は、昨日まで上の子もいるので、泊まりに手伝いにきてくれてたのですが…まさに、陣痛がきた日に限って、私と小学1年生の息子と2人だけの日…。おばあちゃんには、何度も電話をいれても繋がらず…。

 

とにかく、すぐに病院に行く事も考えたんですが、分娩室に子供は一緒に入れず、待合室で上の子を1人、夜中に待たせる状態は出来ないので、とにかく家で7時位までは頑張りました。

主人の出張先は帰って来れる場所ではないので、実母に連絡を入れ続け…(幸い、破水はまだしていなかったので)。

明け方には数秒間隔の陣痛になっていましたが、自宅で叫びながら耐えました…。

 

横で寝ていた上の子供も、5時半頃、さすがに私の叫び声で目を覚まし、お腹の赤ちゃんに向かってお人形であやすように話しかけたり、無言で私の手をぎゅーっと握りしめたり…。

おばあちゃんにも代わりに電話を何度もしてくれました。

でも、そろそろ限界…上の子供に、おばあちゃんが来れなかったら、1人で待ってくれるようにお話をしました。

最初は不安そうな顔で『絶対無理!!』と言うばかり…。

でも、しばらくして、頑張ってみる…と小さな声で泣きながら言ってくれたその時、やっとおばあちゃんが電話に出て、車ですぐ来てもらい、病院へ…。

 

主人には1人目同様、立ち合いをしてもらう予定でしたが、今回は無理。

おばあちゃんも勿論、待合室で上の子供を見てくれているので、1人分娩室へ即案内されました。

腰をハンマーで何度も強打される陣痛が数秒間隔にもかかわらず、お茶や汗拭きタオルなどの荷物も自分でしないといけない状態…。

たまたま、その日の当直医さんも助産師さんも超新人さんで…いきみ逃しや、お産進行のサポートもたどたどしく不慣れで…。

 

まだいきんだらダメな時も、前回の第一子出産時は、ベテランの助産師さんが上手に声かけして下さったり、ピンポイントで腰をさすってくれたり(これは、かなり助けられました)、主人も下手くそながらサポートしてくれていたり。

今考えると、前回もお産は大変でしたが、周囲のサポートは大きくて…。

今回は周りの看護士さん達に先生も怒られてるし、もう産まないと赤ちゃんの呼吸がとにかく危ない状態だったようで、結局、ベテランの先生が飛んできて分娩室は緊迫状態…。

 

分娩台に上がってからは、バンバン陣痛もきていた状態だったので、最後はベテランの先生が『お母さん、次で赤ちゃん出してあげないと呼吸がもたないから!!』と叫び、私も息が続かない状態で必死にいきみ、パーーンっという何かが破れたような大きな音が分娩室に響き渡り、何か汁のようなものや、血液がそこらじゅうに飛び散りました…。

結果、分娩台に上がってからは1時間程のお産でした。

 

しかし、産んでから赤ちゃんの呼吸がなく、新生児仮死の状態…。

小児科の先生やNICUのスタッフが駆けつけてきて、汗だくになって心拍蘇生してくれ…なんとか呼吸が不安定でも繋がってくれたあとは、母子の対面もなく、保育器に入り直ぐにNICUに連れていかれる事に…。

 

前日の健診まで順調そのものだったのに、何で…何で…。

私自身、何がどうなってしまったのかパニック状態で…。

何とか命が繋がってからも、前回の第一子のお産の時はすぐに抱っこや初乳をあげれたのに、今回はずっとお腹の中で一緒に過ごして頑張ってきた我が子を抱きしめてもやれず…と、涙が止まりませんでした。

 

今では、小さな身体で頑張って呼吸をしてくれるようにまで回復し、安定して呼吸もしてくれています。

私自身も、今回は産後の子宮収縮の後陣痛も前回に比べかなりきつかったのと、会陰切開の傷もかなり大きいものがいくつか有り、加えて年齢的なものもあるのか、今回は産後も身体が悲鳴を上げています。

主人は立ち合いもしなかったので、私がとても大変な想いをした事も、やはり解らずで少しかなしい気持ちにもなりますが、何よりもお腹に赤ちゃんを授かり、お腹の中で命を育んで、無事に産まれてきてくれることの尊さをあらためて強く強く感じました。

そして、今、愛おしさと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

妊娠、出産と、それぞれ違うかも知れませんが、生命を授かることは奇跡。

母子共に命をかけてこの世に誕生する生命を大切に大切にしていきたいです。

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著者:ボノ

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