妊娠中、産後の準備をする中で出てくる悩みの1つが、“赤ちゃんをどこに寝かせるか”ということではないでしょうか。
私も、早々に“寝室問題”に直面しました。
当時、我が家の寝室にあったのは、ダブルベッド1つ。
結婚当初、本当はシングルベッド2つを買いたかったのですが、寝室が狭いため少しでも空間にゆとりを持たせたくて、ダブルベッド1つにしたのです。
後々、この時の判断を「甘かった……」と後悔することになるのですが、とりあえず夫婦2人きりの間は不自由なく過ごせていました。
悩みが浮上したのは、まさに産後の準備をしていた時。
そういえば、赤ちゃんはどこに寝かせればいいんだろう?
3人でダブルベッドに寝る?
→きっと窮屈だろうし、一度寝ると起きないタイプの夫が赤ちゃんに体重をかけてしまったら大変!
ベビーベッドを買う?
→そうすると部屋が狭くなるなぁ。そもそも、先輩ママさんたちが、ベビーベッドで寝てくれる子と寝てくれない子がいるって言ってたし……。
布団で川の字になって寝られたら安心&快適そう!
→残念ながら、我が家にそれができそうな部屋はナシ。
――と、膠着状態だったところ、実家のご近所さんからミニサイズのベビーベッドを貸していただけるというお話が!
「しばらく使う予定はないから、試しに寝かせてみて、ダメだったらすぐに返却、うまくいきそうだったらそのままどうぞ」とのことで、ありがたく使わせていただくことにしたのです。
結果、息子はなかなか寝ない赤ちゃんだったので最初は苦労したものの、なんとか6ヶ月頃には、寝かしつけた後にベビーベッドへ移動させられるように。
ベビーベッド本体もコンパクトだったため、ギリギリお世話スペースも確保できて、「ベストな寝室に落ち着いた!」と満足していたのです。……そう、ついこの間までは。
新たな悩みが浮上したのは、1歳半を過ぎてから。
寝ている間の動きも激しく、回転するようになってきた息子。
それ自体は“赤ちゃんあるある”で微笑ましいのですが、体も大きくなってきたため、90度や270度の位置で柵にぶつかって、泣きながら起きるようになってしまったのです。
さらに、おっぱいを卒業したことも関係しているのか、一度起きたら添い寝で抱きしめないと寝てくれません。
結局、途中からは息子を連れてきて、3人でダブルベッドに寝ることに。
やっぱり窮屈だし、夫が息子を潰さないかも不安だし、全然安眠できない!
そろそろ新しい方法を考えなきゃ!
……そう思っていた矢先に、事件は起きてしまったのでした。
その日は、先に夫と息子に寝てもらい、私は仕事をするべく徹夜でPCに向かっていました。
すると、深夜、寝室からガツッ!というイヤな音とともに、息子の大きな泣き声が……!
すぐに飛んでいくと、夫が息子をベビーベッドへ移動する前に寝落ちしてしまった様子。
息子は、ダブルベッドに寝る時にいつも壁になっている私がいないため、床へ転落。
ベッドの縁に顔をぶつけたようで、目の下に傷ができていました。
それでも爆睡している夫には怒り心頭でしたが、予想できた事態のはずなのに確認に行かなかった自分も悪い。
もし、当たった場所が目だったら……。今書いていてもゾッとします……。
幸い大事には至らず、これを機に慌てて寝室問題解決に乗り出した私。
本当は、事件が起きる前になんとかしておくべきですよね(反省)。
この際、「寝室が狭い」とか「布団が敷けない」とか言ってられない!
とにかく、息子の安全と家族の快眠のために、模様替えをしなくては!
そう意気込んで、寝室の採寸をしていたところ、実家にある使っていない簡易ベッドが、ダブルベッドから壁までの間にピッタリ入ることが判明。
早速、取りに行って設置しました。
そして、長い間お世話になった思い出いっぱいのベビーベッドには、お礼を言ってさようなら。
こうして、息子が1歳9ヶ月になった現在、我が家の寝室事情は、夫が一人で簡易ベッドに、私と息子が2人でダブルベッドに寝るという形にたどり着きました。
部屋の片側は、ゆとりの空間どころか数センチの隙間もなくベッドで埋め尽くされ、“寝室”というより“巣”のような状態に(笑)。
でもいいんです、これで息子が落下する心配はなくなり、親ものびのびと眠れるようになったんですから。巣、バンザイ!
赤ちゃんとの生活は、どんどん変わっていく状況と追いかけっこをするような日々。
いつでも、その時その時の最善の方法にフレキシブルに対応しないといけないなぁ。
今回のことで、改めてそう感じたのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:cosmic
年齢:37歳
子どもの年齢:1歳8ヶ月
フリーライター。女性誌やWEBなどで執筆。遠距離結婚生活を経て、2015年に長男を出産。“東京で仕事”と“関西で育児”、両方の暮らしを楽しむのがマイテーマ。目下、知らないことだらけのベビーワールドをキョロキョロ探検中です。
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