こんにちは、pikaです。2歳の双子男児を育てています。
双子を授かるまでのお話。
刺激周期で採卵を終えたわたしは、張るお腹を抱えながら移植予定の再診日を迎えました。
今回は、体外受精の移植についてのお話です。
採卵で得られた受精卵は培養され、3日目(初期胚)または5日目(胚盤胞)の段階で移植されます。採卵した周期に移植することを新鮮胚移植と言いますが、これに対し一度受精卵を凍結してから別の周期に移植することを凍結胚移植と言います。
何日目の胚をどの周期に移植するかはクリニックの方針やそのときの受精卵の状態、受け入れる側の子宮や卵巣の状態により様々です。
わたしの場合は受診日の都合から、3日目初期胚を新鮮胚移植することになりました。
はじめての移植・再診日。
お腹の張りも強く「今日は移植が中止になるのでは?」と思っていました。
卵巣の腫れや腹水の具合により、移植は中止になることがあります。
診察室へ入り、まずは気になる受精(分割)の結果を確認。
ここで受精卵が育っていないと移植は中止に…。
幸いなことに予想以上に受精卵は残ってくれていて、体外受精でできたグレードの良い8細胞期胚を移植することとなりました。
(採卵日に精子の状態が悪く、体外受精と顕微授精を半々に行うsplit ICSIにしていただいたのですが、体外の受精率が悪かったので半々にしておいて良かったと思いました…)
移植は、採卵のときお世話になった採卵室でおこないました。
説明会のときにお会いした培養士さんが顔を覗かせます。採卵室の隣が培養室になっていて、培養士さんたちはそちらに待機しているのです。
先生が登場し、まずは診察。
「こんなにお腹が張って痛いのだから、今日は中止になるだろう…」と内心思っていたわたし。
「移植をしていきますね」という言葉とともに内診台が後ろへと倒れ、移植へ!
移植は先生と培養士さんとの共同作業でした。
モニターに映し出されるモノクロの子宮。そのかたすみに、白く光る培養液。
この中に受精卵が。
移植はあっという間に終わり、「20分安静にしてください」ということで採卵室の内診台に一人横たわる。
今、お腹の中に命のたまごが入った。
これが人になるかもしれないなんて、と頂いた受精卵の写真を何度も見返し、見返しては愛おしさを感じました。
誘発の注射に始まり採卵、そしてこれら一連の治療の集大成である『移植』。
とても貴重な体験になりました。
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