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「責任が取れるのか」「覚悟はあるのか」。ADHDママが第2子妊娠について考えた by 志乃

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子どもに寂しい思いはさせたくない

多少、余裕をなくしてしまったとしても、兄弟がいた方がいいのか。

余裕を大切にし、QOL向上を目指すべきなのか。きっと、どちらを選んでも間違いではない。

子どもと2人きりで遊ぶことにも苦手意識がありましたので、兄妹を作ってあげた方が、娘のためになるのではないかと、長い間、悩みました。

 

2人以上産んで育てているADHD持ちママもたくさんいる

皆さん、苦労をしながら、悩みながら、子育てを頑張っている方ばかりです。そんな姿に勇気づけられたり、自分も同じように頑張れるだろうかと考えてしまったり。

「気持ち」だけではどうにもならない、甘くない現実を知ったり。

中には、自分に発達障害があると分かった時点で、子どもを産むことを断念する方もいる。

発達障害のあるなしに関わらず、この国で今、余裕をもって育てている人の方が、少ないかもしれません。そんな中、発達障害を抱えていることで、さらに難易度が上がってしまうのも確か。

綺麗ごとだけでは決められず、

「責任が取れるのか」

「自分にできるのか」

「覚悟はあるのか」

「生活の質を下げられるのか」

「自分の仕事や夢を諦められるのか」

「我が家にとっての幸せとは何か?」等、自問自答の連続。

 

まずは自分が楽しむところから始めたい

親は子どもにとって一番身近な「人生のお手本」。

発達障害を持って産まれたとしても、先輩である大人が目の前で思いっきり人生を謳歌していたら、希望を持って生きられるかもしれない。「母親がいつも笑顔でいること」が、子どもの発達・メンタルにとって良い影響を及ぼすという話もあります。

今、妊娠したとして、自分にそれが出来るのかと考えた時に、「(妊娠を)ポジティブに考えられないのなら、今はそのタイミングではない」と思いました。

 

様々なご意見があるでしょうが、幸せの形は人それぞれ。きっとどんな道を選んでも、正解なんですよね。 私は今、「ありのまま、自然体で生きていく」という選択を、大切にしていきたいと思っています。

 

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著者:志乃
年齢:35歳
子どもの年齢:長女4歳

宮城県出身。ADHD当事者ママとして、日々の考察&生活術ブログ「ひびわれたまご」を運営。イラストレーター・デザイナー・似顔絵師として活動しながら、ゾンビのように子育て中。著書に、陣痛中の実況ツイートをまとめた、イラストエッセイ本「陣痛なう」がある。 

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