一人ではどうにもこうにも陣痛に耐えきれなくなり、急遽夫に来てもらうことになったのが午前3時頃のことでした。
当時5歳だった長男は、きっとわけもわからず眠ったまま抱きかかえられてやってくるだろうと思いきや、すっかり覚醒してハイすぎるテンション。
私からのメールを受けた夫は眠っている長男に、
「お母ちゃん、もうすぐ赤ちゃん産まれるから側にいてほしいんだって」と言ったところ、ガバッと起きて「ヨシ!行こう‼︎」とクローゼットに向かいそそくさと着替え始めたそうです。
そんな長男の姿に元気をもらい、夫と雑談することでだいぶ気を紛らわすことができました。
そうこうしていると陣痛に踏ん張りたくなるような、いきみ感が加わってきたのです。
お産は確実に進行している。
身体中でそう感じていました。
が、子宮口はまだ5センチしか開いていないという衝撃的な事実。
(ちなみに分娩室に移動した3時間前は4センチ。)
1人で孤独に耐えながら苦しんでいたこの3時間が何だかまったく報われない…‼︎
さらにまだ時間がかかると宣告されヘコむ私。
思い返せばこの2日間不眠不休。体力もそろそろ限界…。
助産師さんが去ると気落ちしたせいかいきなり痛みに耐えられなくなってきました。
もんどりうつ私を見てナースコールを勧める夫。
そして脂汗を垂らしながら分娩台の上でアルマジロのように丸まっていると、突然理性では我慢しきれないいきみ感が襲ってきたのです‼︎
次回、ついに三男が産まれます。
次回エピソード>>「もうムリ!産んじゃいます!」からの三男誕生。その時お股の間に見た衝撃的なものとは? by マルサイ
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:マルサイ
年齢:37歳
子どもの年齢:7歳・5歳・2歳
子どもたちが寝静まった後の大人のゴールデンタイムに描いた絵日記をインスタグラムに投稿するのが最高の娯楽。趣味は田んぼの生き物を観察すること。単行本「男子が3人います。」(大和書房)発売中!
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