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【医師監修】腹帯は着けなきゃダメ?人によって違うことを言われたら…? 産婦人科医・きゅー先生に伺いました

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「産院で助産師さんに腹帯を薦められて購入したのに、翌週は別の助産師さんには外しなさいと言われて困惑した」、ゆうひまほさんの体験記にあるように、腹帯を着用する、しない、で悩まれる妊婦さんは結構いらっしゃるようです。腹帯は着用した方がいいのでしょうか? 産婦人科医のきゅー先生に伺いました。

 

Q.腹帯は着けた方がいいのでしょうか?

一口に腹帯といっても、いわゆる戌の日から安産祈願としてお腹にぐるぐる巻く腹帯と、大きくなるお腹を支えるガードル機能を持つタイプがあります。

安産祈願の腹帯には医学的な意味はあまり無いので、装着するかしないかは、あくまでその人の自由です。ガードルタイプは、大きくなるお腹をサポートする機能があるため、腰痛に悩む妊婦さんなど、症状に合わせて着用するのがいいでしょう。ガードルタイプもいろいろな種類があり、体型にあわないものを着用するとかえってストレスになるものも。腹帯を購入する際は、マタニティ専門店などで実際に試着してみて、自分にあったものを購入するのがオススメです。

 

Q.人によって違うことを言われて困ったときはどうすればいいでしょうか?

いろいろな人が異なる意見を主張する内容は、大概どっちを信じても結果には大差が無いことが多いと思います。医師が、医学的な観点からアドバイスする場合は、その根拠として沢山のデータから作成されたガイドラインが存在しますが、今回のケースは助産師さんの個人的なアドバイスと言えるでしょう。あくまで一つの意見として捉える程度で良いと思います。とはいえ、初産の妊婦さんにとっては不安ですよね。腹帯の件に限らず判断に迷うことがあったら、担当医に質問してみてください。

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きゅー先生

産婦人科医・医学博士。「遠藤レディースクリニック」院長。アメブロ公認トップブロガー。「専門的な知識をとにかくわかりやすく!」をコンセプトに開設したブログ「産婦人科医きゅーさんが本当に伝えたい事」が評判を呼び、現在23000人を超える読者に向け産婦人科の知識を伝えている。

書籍:『妊娠・出産を安心して迎えるために 産婦人科医きゅー先生の本当に伝えたいこと』(KADOKAWA)