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エレベーターはない!? ベビーカー移動の私に駅員さんが追いかけてきて一言 by イシゲスズコ

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こんにちは、イシゲスズコです。

ネットではたびたび話題になる都心部でのベビーカーでのお出かけのこと。

初めての子連れ地下鉄 

長男がまだベビーカーに乗っていた頃だから12年くらい前のこと。

新米母さんの私はどうしても行きたい場所があり、福岡県内でも随一の繁華街である天神にベビーカーで乗り込むことになりました。

 田舎暮らしで普段は車移動ばかり、人の少ないところでしかベビーカーを使ってこなかった私。「地下鉄」「人混み」「広い交差点」…大丈夫かな、迷惑かけないかな、嫌な思いすることにならないかな…不安でいっぱいの状態でなんとか地下鉄に乗り込み、天神駅を目指しました。

駅について気がついた!

幸い車内は空いていて、ベビーカーに息子を乗せたままでも十分な広さがありました。安心してなんとか車内をやり過ごして到着した駅で私を待っていたのは、だだっ広いホームでした。

そこでハッと気づいたんです、外に出るためにエレベーターを使ったことがないことに…。子供が生まれる前に何度も来たことがある駅なのに。

エレベーターを探して…

ホームから改札までのエレベーターはすぐに見つかり、なんとか改札を抜けるところまでは行けました。が、辺りを見回してもエレベーターらしいものは見当たらない。困った私は思い切って改札のところにいた駅員さんに声をかけました。

エレベーターはない!?………でも!

年配の駅員さんは残念そうに「この近くにはエレベーターないんよ~~」と一言。

お礼を言いつつ「仕方ないから階段を抱えて上がるかちょっと歩いて地下街から百貨店の中に入って探すか…」と歩き始めたところで後ろから駅員さんが追いかけてきました。

 「そこの階段から上がるならおっちゃんがベビーカー抱えちゃろう」

 ありがたい言葉に恐縮しつつ息子を抱っこしたらおじさんは畳まないままのベビーカーをさっと持ち上げ、一緒に階段を上がってくれました。

 「うちの孫もね、このくらいなんよ」

と息子に目を細めながら話してくれた駅員のおじさん。階段を登りきって息子をベビーカーに乗せて歩き出した私たちに手を振って見送ってくれました。

 おわりに

この他にも何度かベビーカーを押したり子どもたち4人をわらわらと引き連れて地下鉄を含む福岡市内の乗り物に乗ってきましたが、九州で最も人口が集中している地域にも関わらず不快な思いをすることはほとんどありませんでした。

都心部で嫌な思いをしたというケースの背景には、福岡をはるかに超える満員電車の過密状態や駅員さんのハードワークなど、余裕の持てない環境がそもそもあるんだろうなぁ。

こんな風に優しく接してくれる人も中に入るし、そうでない人もいるかもしれない。そしてたまたまこんな風に余裕のある対応ができるような状況だっただけかもしれない。

みんなが私の出会った駅員さんのように余裕を持って子どもたちを見守ることができるようになっていけたら、と願っています。

 

次回エピソード>>母親が頑張って育児するのは当然!ほめてくれる人なんていないと思っていたけれど…。 byイシゲスズコ

 

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著者:イシゲスズコ
年齢:38歳
子どもの年齢:小6・小5・小3・5歳

九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。

ブログ:「スズコ、考える。」

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