忘れもしない2017.1.3。妊娠35w1d。
この日は親戚の子供を連れて、昼から外出の予定でした。
でも朝、起きてから出かける正午まで胎動を感じず…。
元々、胎動は活発というより大人しい方だったので、少し心配だったが外せない用だったのでお出かけへ。
出先でも胎動は全くなく、刺激するも反応は無し。
旦那に胎動がないことを伝えるも、
「家帰ったらエンジェルサウンド(心音を聞く機械のこと)やってみよう」
と、そこまで心配していない様子。
帰宅後自宅でゆっくりしてる間も胎動は無く、私は1人不安な時間を過ごしました。
19時になり親戚を送りに旦那は外出。
心音を確認すると聞こえたので、良かった、生きてると実感できて一安心。
ただ胎動は変わらず感じなくて、念のため産院に電話で相談しました。
診察のために自分で運転し病院へ行き、初めてのNST検査になりました。
すると検査開始後から、脈拍が40前後に落ちたり心拍が拾えていません。
当直医の先生が波形を見て、
「赤ちゃんが弱ってます、一刻を争う状況です、緊急搬送で帝王切開になります。今日産まれることになるでしょう」
と伝えられました。
そこへ主治医の院長が現れ、当直医とともにエコーで赤ちゃんの確認、そこから看護師による尿管留置、点滴等の処置が始まりました。
私はいつもと変わらず元気で、どこも不調な所は無いのに、何故こんなことに…。突然のことに涙が止まりません。
妊娠経過は何も異常なし、逆子体操を頑張りやっと直ったと思ったのに…帝王切開のことなんて何も分からない状況。
それでも旦那に院長から連絡が行き、私は救急車で近くにある大きな病院へ。
到着後にすぐに検査を受けるが、その最中も徐脈は続いており、緊急帝王切開と伝えられました。
そして病院到着してから約1時間半後、2,027gの女の子が誕生。
手術中も涙が止まらず…。
娘は産声をあげず、蘇生が行われたが手術室内で声を聞くことはできず、NICUにお世話になることとなりました。
手術は30分程度で終了したが、麻酔が切れてきた時の痛みは本当に辛かった。身体の向きを変えたくても自分の意思で動けず、それと同時に麻酔が切れて来る時の震えが止まらず、術後の痛みとの戦いでした。
そんな痛みも翌日には大分軽くなり、娘に会いにNICUまで歩くことができました。
私の診断名は胎児機能不全、娘の診断名は新生児仮死。
執刀医からは、娘の胸から足にかけてへその緒が巻きついており、驚くほどの巻きつきだったと説明を受けました。
そんな娘だったけれど脳への影響も無く、入院中の経過も良好で1月末に退院、現在3㎏まで成長しています。
まさか自分がこんな体験をするとは思いもしませんでした。
最初は娘に対する申し訳なさと、帝王切開になったことに悔しさもありましたが、今となっては無事に産まれて退院できるまで大きく成長してくれた娘に感謝の気持ちでいっぱいです。
妊娠中の方に伝えたいのは、胎動がない事は赤ちゃんからのSOSです。
少しでもいつもと違うなと感じたら、迷わず病院に相談するべきです。私のように、もっと早く相談するべきだったと後悔することのないように。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:cocomam
第一子2017.1.3に誕生。23歳、初めての育児は不安もあるけど、何とかなる精神で楽しんでます。
日々の成長を感じながら旦那と楽しく生活できるよう家事と育児頑張ります!
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