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「ママ友作りに焦る必要なんてなかった」と気づいた矢先の転勤! でも…きっと大丈夫。by志乃

この春から、主人の転勤が決まり、年長の娘を連れて、仙台から東京へ引っ越して来ました。

 

子連れでの引っ越しは、これで二度目。前回は、イヤイヤ期真っ最中でした。

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「自分にはきっと、ママ友が出来ない」と思い込んでいた

以前にも書いた通り、焦ってママ友を作ろうとしては、なかなか関係を深めることができず、落胆する…そんなことを繰り返していたこともありました。もともと、人付き合いに苦手意識を持っていたので、「自分にはきっと無理なんだろうな…」と、心のどこかで諦めていました。全員ではありませんが、大人の発達障害者には、このように対人関係にコンプレックスや不安を抱えているケースが多いそうです。

 

少しずつ縁が広がっていき、焦る必要なんてなかった

不思議なもので、何年もその土地に暮らしていれば、自然と縁が生まれていくものなんですね。他の人よりも時間がかかってしまったとしても、自然体でいれば、似た者同士が集まってくる。私自身は、何にも大したことはしていなくて、娘や、周りの方々のおかげで生まれたものが大きい。小さな波紋が、やがて大きな波になるように、自分でも気づかないほどゆっくり、環境に変化が起こっていく。

対人関係は、自分だけで育てていくものではないのに、過去の私はだいぶ一人で気負い過ぎていたように思います。

 

経験が自信につながった

この度の急な転勤により、自分なりに努力して積み上げてきたものが、リセットされてしまったわけですが、「きっとまた何とかなる」と思うことができるようになったのも、この体験があるからだと思います。2歳だった娘も成長して、一回り大きくなり、自分自身の力で社会や関係性を広げようという、強い意欲と頼もしさを感じるようになりました。

状況的に見て、全てがリセットされたように思えても、これまで培ってきたご縁が途切れることはないですし、決して「ゼロからの再スタート」ではないと気づきました。

時には失敗したり、迷惑をかけてしまったとしても、それでも受け容れてくださり、笑い合える方々との出会いは、 多くの発見と驚きがありましたし、心の中で宝物になっています。

どんなに苦手意識があったとしても、経験した分ちゃんと前に進んでいるんだと思うと、前向きな気持ちになります。まだまだ慣れないことばかりで苦労も多いですが、「きっと前みたいに、3年後にはなるようになってる。」と自分に言い聞かせながら、また娘と一緒に、心機一転頑張っていきたいと思います。

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著者:志乃
年齢:35歳
子どもの年齢:長女4歳

宮城県出身。ADHD当事者ママとして、日々の考察&生活術ブログ「ひびわれたまご」を運営。イラストレーター・デザイナー・似顔絵師として活動しながら、ゾンビのように子育て中。著書に、陣痛中の実況ツイートをまとめた、イラストエッセイ本「陣痛なう」がある。 

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