頼れるのは自分だけ!ワンオペで毎日ギリギリだった
生後5カ月を過ぎると、周りの同じ月齢の子を育てるママが、徐々に離乳食を始めていました。その報告を見ては、「自分も早く何とかしなくちゃ」と焦る日々。
ただ、それでなくても毎日のお世話でギリギリでしたので、「これ以上、作業が増えるの!?」と絶望的な気分に。毎日、余裕がなく、心のコップはいっぱいいっぱい。あとほんの一滴でも、何かが入ったら一気に溢れ出てしまいそうな状態でした。
「ちゃんとやらなくちゃ」という強いこだわりで動けなくなってしまった
別に市販品に頼っても良かったのでしょうが、本来であれば節約もしなければならないのに、自分の能力不足のせいで、余計にお金をかけてしまうことに対する罪悪感や、「愛情と手間がかかった離乳食」でなければいけないという気持ちがあったんだと思います。
「市販品の離乳食は味が濃すぎる」であるとか「添加物はなるべく避けた方がいい」という話も聞いていましたので、それも気になっていました。これまではミルクを与えていれば栄養バランスもあまり心配ありませんでしたが、離乳食となるとそういうわけにもいかなくなる。「娘のために、母親としてきちんと手作りのものを与えなければならない。」という、こだわりが強すぎて、固まってしまっていたんだと思います。理想通りにやりたい気持ちと、できない気持ちで、がんじがらめになっていました。
「まずは、市販品でいいから始めてみよう」精神的なハードルを下げた
友達の言葉に背中を押され、最初から完璧を目指さず、市販品の力を借りることにしました。味が濃いと感じたら薄めて出したり、バナナなどそのままですぐに出せるものも活用。
「離乳食を一切食べず、1歳あたりから急に大人食から食べ始める子もいる」という本の一文にも励まされました。
大変な苦労をして離乳食を出しても、食べてくれなくて落ち込んでしまったり、怒鳴ってしまうケースもあると聞きましたが、娘も私もリラックスした状態で進められたせいか、特に困難もなく順調に進み、結果的には良かったと思っています。何カ月も悩み、落ち込みましたが、いざ始めてしまえば、何てことはありませんでした。肩の力を抜くって、大切なんですね。今ではいい思い出です。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:志乃
年齢:34歳
子どもの年齢:長女4歳
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