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うちではもう診れませんから。浮かれベテラン妊婦を突き落とした、医師からの無感情な癌宣告 by ゆき

こんにちは!ユキです。
第三子妊娠で、初めての経験が多かったのでご紹介させてください。

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三人目は奮発してちょっとゴージャスな産院を選び、ウキウキして初診に来ました。

妊娠出産すっ飛ばして、私の頭の中はゴージャス産院での、ディナーやおやつ、エステなどめくるめく出産特典で頭がいっぱい!

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「質問?そんなの無いですよ!だってもう三人目ですから!」
口には出さないけど、そんな気分の浮かれ妊婦な私。

次回の予約を待つ間に一本の電話が鳴りました。

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産院の受付のお姉さんが仰るには、

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どこかの誰かが言ってた。
「妊娠中は抵抗力が落ちて、雑菌が増えたりするから、妊娠初期の子宮頸がん検査に引っ掛かる人はたくさんいる」

嘘かマコトか分からない噂を鵜呑みにし、全く危機感の無い私。

「また検査?面倒だなぁ。」程度の気持ちで、翌日産院で詳しい検査を受けました。

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詳しい検査は「コルポスコピー検査」という聞き慣れない名前の検査。
内診台に寝かされている時間も長く、不快感で疲れて終了。
私は毎年、子宮頸がん検診を受けていて、もちろん異常があった事は1度もありません
二年前の次女出産の際も問題は何も無かったし、むしろ溢れる謎の自信。

そんな余裕を吹き飛ばす、不吉な電話がまた

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「予約日前の産院からの電話は不吉な報せ」

2度目の電話には、余裕こいてた私もさすがに嫌な予感でガクブルです。

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まさかの「癌でした」

先生の口から出たそのセリフは、どこぞの入り口に立ってる人型ロボットのセリフのように無感情なもの。
「ん?今なんかスゲェ大変な事言われたよね!?
思わず聞き逃すほどのアッサリ風味。

押し寄せる不安に潰されそうな私に「僕もう主治医降りたから☆」とでも言うような雰囲気を出し始めた先生。

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この件で、エセベテラン妊婦だった私は痛いほど分かりました。

漫画のセリフにも出てくるような当たり前のあの言葉。
「お産は人それぞれ毎回違う」。

私も以前とは年齢も違い、身体のコンディションだって変わっているのです。
同じ赤ちゃんがこの世に存在しないのと同じに、同じお産は無い。
何度目だって、この先何が起きるか分からない。
癌の宣告と共に、浮かれ妊婦だった私はやっと目を覚ますことができました。

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著者:ゆき
年齢:アラフォー
子どもの年齢:13歳・4歳・2歳

福井県の山の中で、ツンデレ三姉妹の母をしています。お洒落にも丁寧にも暮らせない、へっぽこワーキングマザーです。

インスタグラム:u.mamato

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