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産前のボトムはもう入らない。産後、体型が変わってしまった私が笑顔を取り戻すまで

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出産によって体型が変わってしまう経験は、ママなら誰しもありますよね。誰だって出産前のスタイルに戻りたいもの。けれどなかなか体型戻しができなかったことで、笑顔まで失いかけた私の体験をお伝えします。

 

出産前から骨盤ベルトを用意し、骨盤体操の本も読み「産んだら早く体操を始めるぞ!」と張り切っていた私ですが、実際の産後は想像と大きく違いました。

激しいマタニティーブルーと赤ちゃんの頻回授乳やお世話でヘトヘト、5分でも時間があれば眠りたい、という状況。骨盤ベルトを試してみたものの、少しの圧迫感でも気分が悪くなり長時間はつけられませんでした。

 

それでもなんとか産前のボトムを再び履きたいと、産後3カ月目頃から毎週骨盤矯正に通い始めました。1カ月ほどで腰痛と股関節の痛みがやわらぎ、産後にポッコリ出た下腹部も改善され、産前のボトムも履けそうなところまで来ました。

2カ月で施術は完了し、あとは日常生活で運動を継続して筋力と姿勢を維持するように、骨盤矯正にきくピラティスと体操を教わりました。

しかし、慣れない赤ちゃんの世話で精一杯の毎日。すくすく成長して10kgを超えそうなわ我が子を抱っこして、エレベーターのないマンションを上り下りして買い物に出かけ、帰りの遅いパパに頼れず一人でお風呂・食事・寝かしつけ。家事も手一杯ななかで、最初の頃体操を頑張ってみたものの、運動をする気力は続きませんでした。

 

一方で、産前のボトムはちっとも履けるようにならない現実。これまで体形で悩んだことのなかった私にとって、その精神的なダメージは予想以上でした。

気に入っていた服はほとんど着られなくなり、自分好みのオシャレができず、好ましい体形でもなくなってしまい、女性としての価値を失ったような気持ちになりました。タンスの引き出しにある産前のボトムが目につくたびに、それを履いてさっそうと歩いていた自分を懐古し、今の自分の情けない姿に落ち込む日々を過ごすうち、1年が経っていました。

 

そして娘が1歳の誕生日を過ぎた頃、自分へのご褒美として旦那に娘を預かってもらい、友人と買い物に行ったときのこと。

久々の開放的な気分につられ、あるボトムを試着しました。産前のサイズよりワンサイズ上のものしかありませんでしたが、試してみると自分の体にぴったりで、シルエットも悪くない。

そうか、産前のサイズにこだわらず、今の自分の体型にあった服を楽しめばよかったんだ!

 

試着室の鏡に映る、新しいボトムを履いた私…うん、なかなかいい感じ! これまで下向きで鬱々としていた気持ちが、急に楽になり上向きになった感覚でした。

帰宅後、産前のボトムをすべて処分すると、心もきれいさっぱり軽くなりました。その日から、心からの笑顔で旦那と娘に向き合える自分を取り戻したのです。

 

出産によって骨盤まわりの体型が変化したことで、産前とは変わってしまった自分のスタイルも、大切な娘を守り抜いて産んだ体だと考えれば、なんだか誇らしく思えます。スタイルが戻ればもちろん嬉しいですが、たとえ以前の自分に完全に戻れなくても、できることをしながら笑顔を大事にしていこうと学んだ経験でした。

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著者:ゆう
年齢:30代
子どもの年齢:1歳2ヶ月

地方の片隅で、1歳の娘に翻弄されながら頑張っています。

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