第三子妊娠13週の時に、初期の子宮頸がんが見付かり、総合病院に転院しました。
担当医の説明によれば、
「上皮内癌」という状態で、
皮膚に留まるごく初期のもの。
進行が早い種類の癌ではなく、妊娠によって進行が早まるような性質もない事を教えてもらいました。
妊娠継続は可能だという見解でしたが、毎月検査を重ねる中で、癌の進行が見られるようなら、妊娠継続を諦めて、子宮ごと赤ちゃんとサヨナラする手術をする可能性もあることを聞きました。
上の子達の為にも、自分の身体を第一に優先しようと思っていましたが、これを聞いたらさすがに暗い気持ちに。
病院で聞いたら事を義両親に伝えると、「初めての妊娠でもなく、すでに子供を二人も授かって居るのに、無理をしてまで三人目を産むのは不安」だと言われました。
実家の両親からは、ハッキリと諦めて欲しいと言われてしまいました。
ちょっと寂しかったのが本音ですが、私が親の立場でも、諦めてくれと言うと思います。
嫁の立場でもなく、娘としてでもなく、一人の母親としても深く考えました。
大丈夫だと言われていても、絶対ではないのです。
この子達をのこして、何かある訳にはいかない。
でも、三人目を授からなかったら、家事育児を理由にして後回しにして、子宮頸がん検査を受けたのは何年後になったか分かりません。
私の身体のピンチを知らせに来た赤ちゃん。
この目で顔が見たい。
ありがとうを言いたい。
その気持ちを主人に伝えると、次の検診に夫が一緒に来てくれました。
さすが先生。
いい加減な事は言いません。
「お母さんの身体を最優先に考えた治療と妊娠継続を進める」
主人の不安を汲み取って先生が伝えてくれた方針に、主人も納得した様子。
先生の意見と主人なりの思いとを、義両親にも伝えてくれました。
私も、この先自分の身体を最優先に考えて判断すると両親や家族に約束して、妊娠継続を決定しました。
こうして、癌と赤ちゃんの両方をお腹に抱え、妊娠生活が本格化していきました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
>>次回エピソード:妊娠のこと、癌のこと…抱えきれなかった不安で苦しい気持ちに、寄り添ってくれた友人たち by ゆき
著者:ゆき
年齢:アラフォー
子どもの年齢:13歳・4歳・2歳
福井県の山の中で、ツンデレ三姉妹の母をしています。お洒落にも丁寧にも暮らせない、へっぽこワーキングマザーです。
インスタグラム:u.mamato
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