出血が多かったものの無事にお産が終わり、ようやく落ち着いたのは日付が変わった深夜でした。
元々はお産をした、ホテルの一室のような病室で入院生活を過ごす予定だったのですが、産科から少し離れていたため、体調を考慮して一般の個室を利用することになりました。
病室に入って休む間もなく母子同室が始まったのですが、両腕に点滴、下半身には会陰切開の傷とカテーテルで満身創痍。貧血のため起き上がらないようにと言われており、早速ハードモードでした。
でも意外なことに赤ちゃんは部屋についてから朝になるまで一度も泣かずにほとんど眠っていて、私は「なんて親孝行なんだ…」と感動しながら娘の顔を見つめたり、乳首を含ませたりしながら朝まで過ごしました。
朝になってやってきた夫にこの事を告げると、遠い目をしながら私が止血されてる間の出来事を語り出しました。
なんと!
私が担架で運ばれ処置を受けていた間ずっと、夫は私の母と赤ちゃんと3人で過ごしていたと言います。
私はてっきり新生児ルーム的な所で預かってもらっていると思っていたのですが、私が運ばれると同時に助産師さんたちも何の説明もせずバタバタと全員引き上げてしまい、部屋に残された夫は生まれたての新生児を抱っこしながら、母と共に今か今かと私の帰りを待ちながら過ごしていたそうなのです。
よく「育児は夫婦間でスタート時の差がついてしまう」と言いますが、一週間休みをとっていた夫はその後も貧血で寝たきりの私に替わってオムツ替えや泣いたときの抱っこを熱心にしてくれ、最初の数日だけで言ったら私より好スタートを切ったのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:こたき
年齢:20代後半
子どもの年齢:2歳
2015年3月に娘を出産。かわいい我が子の成長をtwitterで綴っています。
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