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習い事の教室選び。厳しい先生、優しい先生。良い先生はどっちだろう? byイシゲスズコ

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こんにちは、イシゲスズコです。今日は娘の習い事のお話。


「ピアノを習いたいの!」

娘が突然そう言ったのは5歳の頃。
理由はあやふやでしたが、普段要求の多い兄たちと弟の狭間であまり自己主張の強くなかった娘が言い出したこと、私もすぐに通えそうな教室の情報を集めました。

コンクールを目指す子もいる大きな教室、グループレッスンのあるところ、先生の自宅でこじんまりやっているところ…情報を集めれば集めるほど、それぞれの教室で特色が全く違うことに気づきました。


厳しい先生?優しい先生?娘に必要なのはなんだろう…!

通いやすい範囲で候補に残ったのは厳しいレッスンで有名な教室と先生がとても優しいと評判の教室。
息子たちの通う学校でもピアノが上手だと言われている子たちが通っている教室は先生が厳しく指導するので有名なところですが、その分指導の質は高く、コンクール出場や学校代表として伴奏する子たちが通うようなところ。
反対にもう一つの教室は定期的に内輪向けの発表会がある程度ののんびりした雰囲気のところでした。

娘にとって必要なのはなんだろう…

厳しいレッスンで伸びる可能性を広げてあげることだろうか、と思いつつ、ピアノの先生から叱責されて結局は嫌になってやめてしまった自分の過去を思い返すとなかなかそこに挑む気にもなれない。

悶々と考える日々の中、実家の古いピアノで楽しそうに音を奏でて喜んでいる娘の姿から、答えが出ました。


優しい先生を選んだのはよいのだけれど…

結局私が優先したのは、とにかく娘がピアノを嫌いにならず楽しんで通える教室であること。
最初の半年ほどは私もレッスンに付き添っていましたが、本当にこちらが驚くほど先生が優しいのです。
人差し指で鍵盤を一つ押せば「ドが弾けたね!上手!」と大喜びする先生。
音符が一つ読めたらまた大喜びする先生。
娘のことをかわいいかわいいと愛でてくれ、娘も毎週のレッスンを心待ちにしている状態でした。

でも。
まったく叱ることなくただひたすら優しい先生に甘んじた娘は自宅でのレッスンもおざなり、たいした練習もせずにレッスンに通うのでこちらも本当に大丈夫なのかとハラハラするのですが、どうも先生からそれを注意されるでもない様子…。

本当にこれでいいんだろうか…


レッスン料を払い続けて入るけれど本当に伸びてるんだろうか…

家でもっと練習させるよう私が働きかけた方がいいんだろうか…

悶々としつつ「先生にお任せしているんだから…」とグッとこらえて見守る日々が続きました。


3年生で迎えた発表会

5歳で習い始めてからまる4年経った3年生の頃の発表会のことでした。
先生が娘にと選んだ曲は私が思っている娘のレベルではどうなの?と思うような難易度の高いもの。当然ながら最初の頃は自宅での練習もなかなかうまく進まず、ピアノの前でふてくされる娘の姿もありました。
ちょうど私の仕事が一年で一番忙しい時期と重なったこともあり、練習の様子をあまりチェックすることもできないまま本番を迎えることに。

ステージ裏に向かう娘は思ったよりリラックスしていて、ミスタッチに怯えて緊張でガチガチだった昔の自分との違いに気づきました。

ステージの上での娘は、弾き始めすぐのミスタッチにも全然動じることなくすぐに持ち直し、そこから最後までほぼノーミス、会場からは大きな拍手が響きました。

おじぎをしながら私の方を見てにっと笑った娘の姿、続けてきて本当に良かったなぁと感じた瞬間でした。


おわりに

思い返せば娘は始めてから1度も、レッスンを休みたいと言ったことがありませんでした。5年目に入った今でも、毎週楽しそうに通っています。(相変わらず練習はおざなりですが…)

先生が優しいとか厳しいとかそんな単純な話ではなくて、多分娘と先生はたまたまとても相性が良かったんだろうなと思います。いろんな理由でうまくいかず習い事を途中でやめてしまうことは我が家でも過去にありました。

どこで見極めるのかはとても難しいことだけれど、本人が前向きな気持ちで向き合っていけるような環境であることが大事なんだろうな、と思っています。

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著者:イシゲスズコ
年齢:38歳
子どもの年齢:中1・小6・小4・小1

九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。

ブログ:「スズコ、考える。」

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